CO2の削減

CO2排出量の削減

タムロンは脱炭素社会の実現に向け、事業におけるCO2排出量の削減を行っています。タムロンはこれまでの原単位目標を見直し、CO2絶対量で2030年に2015年比30%削減する目標に変更し、活動しています。

CO2排出源内訳

タムロンの排出する温室効果ガスのほとんどはCO2が占めています。輸送を除くCO2排出量のエネルギー源は、電力使用量が99%を占め、次いで重油が1%となっています。このような特徴から省エネルギー対策は、電力に重点を置いて活動しています。

CO2排出源内訳

CO2排出量の推移

2023年は、2015年比9%減のCO2排出量削減目標を設定しました。中国・仏山工場等の太陽光発電による再生可能エネルギーの自家消費に加え、2022年から本社の使用電力の約30%を非化石証書が付与された電力とし、導入分のCO2排出量を実質ゼロとしています。中国・仏山工場でも使用電力量の一部にあたるI-RECを購入し、その分のCO2排出量を実質ゼロとしました。その効果もあり、全体では目標を上回る12.0%減となり、目標を達成することができました。

CO2排出量

スコープ3の算出

低炭素社会を実現するためには、タムロン内での活動のみならず、上流及び下流を含むサプライチェーン全体での取り組みが重要となります。取り組みを推進するため、サプライチェーンにおける事業活動に関する間接的な温室効果ガス(スコープ3)を把握しました。

スコープ1・2・3の内訳

スコープ1・2・3の内訳

スコープ3の推移

スコープ3の推移

データの詳細はこちらをご覧下さい。

サプライチェーンにおけるCO2排出量(スコープ3)の把握 (2023年度)

再エネの取り組み

中国・仏山工場では、2017年から太陽光発電システムを設置し、2020年末に増設を行い、2023年は中国・仏山工場の排出量の約2.2%にあたる約550t-CO2を削減しました。また、本社の使用電力の約30%を非化石証書が付与された電力「グリーンベーシックプラン※1」とし、中国・仏山工場でも2023年の使用電力量の一部にあたるI-REC※2(水力由来)を購入し、合わせて約4,330t-CO2を実質ゼロとし削減を行いました。そのほか、新たにベトナム工場に太陽光発電システムを2023年末に設置し、2024年から本格稼働を開始しました。2024年は目標を2015年比12%以上のCO2削減とし、その達成に向けて努力します。

※1 グリーンベーシックプラン:東京電力エナジーパートナー(株)が提供する全電源平均電力にFIT非化石証書(トラッキング付)および再生可能エネルギー指定の非FIT非化石証書(電源属性情報有)を組み合わせたRE100対応の実質的な再エネメニュー。
※2 I-REC:オランダの非営利組織 I-REC Standardが提供する「ルールブック群及びそれに基づく電子的なトラッキングシステム」により認証・発行される 再生可能エネルギー電力証書のこと。

《2023年度のCO2削減施策》

サイト名 対策 削減効果(t-CO2)
本社 東京電力エナジーパートナー(株)「グリーンベーシックプラン」30%導入 700※
中国仏山工場 太陽光発電システム(稼働開始:2017年) 550
I-REC(水力由来)を購入 3,630※
タムロンヨーロッパ 太陽光発電システム(全量を販売) 44

※CO2排出実質ゼロ

タムロンは地球温暖化対策に関する取り組みである『電機・電子業界 低炭素社会実行計画』に参加しています。

電機・電子業界の温暖化対策~低炭素社会実行計画の推進~