樹脂成形/金型技術

プラスチックレンズは複雑な光学曲面を持つ非球面形状やレンズ保持のためのフランジ形状など、ガラスレンズ加工では難しい形状を実現し、高い生産性と製品の軽量化に貢献します。撮像系のレンズや、プロジェクターや車載のヘッドライトのような自由曲面による投射・拡散などの照射系レンズ、厚みを抑えた薄型フレネルレンズなど、幅広い用途で活用されています。
最近では樹脂素材の進化により、センシングや通信で使われる近赤外などの長波長帯域のレンズや、レーザーで使われるシリンドリカルレンズやレンズアレーなどに使われています。その他、光学素子として紫外線や熱で硬化する材料を用い、非球面レンズ形状を作製するのにも用いられています。
プラスチックの課題である熱による膨張・密度変化や、長期高温や経年による変色などは素材の進化により解決が進んでおり、タムロンは以前は製造が難しかった厳しい環境下に耐えられるプラスチックレンズを作り出すことで、より付加価値を高めた製品を世界に送り出しています。また、成形技術の融合として、遠赤外ガラス材料と樹脂成形を一体化し、光学レンズとして透過性と集光性を両立し高めるなど、新たな領域の技術開発も積極的に行っています。

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