タムロン鉄道風景コンテスト 結果発表


一般の部大賞(さいたま市長賞)準大賞審査員特別賞入選佳作
小・中・高校生の部大賞(さいたま市教育委員会教育長賞)準大賞審査員特別賞入選佳作
全応募作品より選出ユーモアフォト賞(さいたま商工会議所会頭賞)タムロン賞
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準大賞
「ローカル線を守る人々」 岡田 光平  
「ローカル線を守る人々」
岡田 光平14歳 (東京都武蔵野市)
選評
タイトルからも連想できるように、ローカル線の車両確認の風景を捉えている作品です。
この作品は、選んだ画角や人物の配置など、非常にバランスが取れた写真で、ローカル線を守っている人々の、その場の雰囲気がしっかりと伝わってくる作品です。
そして、モノクロ作品にしたことも今作の魅力を倍増させた大きな原因だったと思います。色を排することによって、深い味わいを加え、他の写真とは一線を画しているのです。おそらく、撮影時からモノクロ作品に仕上げようと意図して撮ったのではないでしょうか。
この電車に私自身が乗ったことがあるからなのかもしれませんが、じっとこの作品を鑑賞していると、ローカル鉄道の車両の色が、モノクロ画面にふわっと浮かんでくるように感じられました。
準大賞
「一筋の光」 布村 光児  
「一筋の光」
布村 光児15歳 (埼玉県熊谷市)
選評
最初、この作品を拝見した時は、普通に外を走っている新幹線を撮影したものだと思っていました。しかし、良く見ると被写体は模型だったのですね。「鉄道博物館にて」と応募票にコメントされていました。
鉄道博物館には、レトロな機関車や列車など鉄道好きにはたまらない、撮影したくなるような展示物が山のようにあります。しかしその環境の中において、この被写体を見つけて、このアングルを見つけて、そしてこの構図で撮影を実行することができたのは、作者にとって大きな発見と飛躍の瞬間だったのではないでしょうか。
この作品には「良い画を撮ろう」という意気込みが感じられ、切り取り方も非常に上手です。月並みな言い方ですが、目のつけどころが素晴らしい作品だと思います。
準大賞
「さよなら 最後のつばさを写す」 小西 優輝  
「さよなら 最後のつばさを写す」
小西 優輝8歳 (秋田県湯沢市)
選評
作者が8歳の男の子だからこそ既成概念に囚われない、このように独自な目線の作品が撮れたのでしょうね。
通常の感覚では、「さよなら」の場面においては、車両をドーンと主役にした作品を撮るか、もしくは、見物客や駅の様子を入れた、その場の状況を捉えた作品を撮りたいものです。しかし、今作の8歳の作者は、そのどちらにも属さない作品を撮影しているのです。
車両を主役に撮影している携帯電話のモニター画像をフレームに捉え、一方の主役の“つばさ”は鼻先だけしか入れない、そんな大胆な構図で撮影をしているのです。
発想が全く自由な、8歳の目の付けどころに感動しました。これからも期待しています。

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