「ものすごく上手な方だな」というのが第一印象でした。審査員とスタッフの皆さんも、この作品が大賞に選ばれると直感的に思ったようです。それくらいこの作品のインパクトは強かったのです。他の作品にもそれぞれオリジナリティーを発見することができるのですが、この作品の独自性と存在感はピカイチでした。
最初は、月夜で撮影されたものと思っていたのですが、実は太陽をバックにしていたのです。とってもスケールが大きく宇宙的な作品でありながら、その一方で、ロマンティックな雰囲気をも醸し出しています。
この作品の作者、竹尾康男さんは前回も大賞に輝いており、本コンテストの連覇を果たしたことになります。素晴しい快挙だと思います。前回の大賞受賞作品はデジタルで、今回はフィルムによるものです。この海の表情はフィルムでなければ表現し得ないと判断されたのでしょう。とても素敵な作品です。 |