タムロン鉄道風景コンテスト 結果発表


一般の部大賞(さいたま市長賞)準大賞審査員特別賞入選佳作
小・中・高校生の部大賞(さいたま市教育委員会教育長賞)準大賞審査員特別賞入選佳作
全応募作品より選出ユーモアフォト賞(さいたま商工会議所会頭賞)タムロン賞
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準大賞
「人気もの」 牧野 精一  
「人気もの」
牧野 精一46歳 (愛知県幡豆郡)
選評
この作品からは、鉄道をこよなく愛している作者の気持ちが、痛いほど伝わってきます。
大賞受賞者と同様にこの作品の作者も、鉄道というものをよく心得ていらっしゃる方と思いました。
「ドクターイエローをグッと強調したい」 そんな強い思いで、撮影に際しては魚眼レンズを選んだのでしょう。手前が大きくデフォルメされて、その結果、ドクターイエローの存在感が大きく引き立っています。通常の感覚だと、標準系のレンズで撮影してしまいやすいところでしょうが、このような魚眼レンズを選んだレンズ選択からも「自分の作品を撮影するぞ! 」という、作者の強い意気込みが、ひしひしと感じられてきたのです。
準大賞
「金太郎W」 丸谷 由浩  
「金太郎W」
丸谷 由浩38歳 (宮城県仙台市)
選評
EH500の車両展示会において、男の子がポーズをしているところを撮影した素直な写真なのですが、そのポーズが実に「金太郎さん」になっているのが楽しい作品です。
舞台に登ったお子さんにお父さんがこのポーズを取らせたのでしょうか? それともお子さんが自然にこのポーズを取ったのでしょうか? 誰が見てもカワイイ写真で、嫌味がまったくない作品です。また、このお子さんが持っている特急のカバンが、まるで、金太郎さんの前掛けのように見えて、これもまた、実に楽しい気持ちになります。
「鉄道大好き一家」という想いがストレートに伝わってきて、本当に微笑ましい一枚です。
準大賞
「ただ今、燃料補給中」 吉田 健次  
「ただ今、燃料補給中」
吉田 健次65歳 (山口県山口市)
選評
燃料である石炭を炭水車にただ積んであるだけではダメで、炭水車の後部と前部で減り具合が違う石炭をならさなくてはいけません。この作品の人物は石炭をならす為の「石炭掻き」という作業をしているところでしょう。
被写体は「やまぐち号」ですね。構図が実に素晴らしい。絞りを絞り込んでピントもしっかりと合わせてきています。そして、煙突の切り方やキャブの位置、カマの光具合、作業員の動作、などの作画要素のどれを見ても非常に素晴らしいものです。「機関車のプレートを入れて、煙突は切りたくない」と思うのが普通の感覚でしょうが、このような大胆な作品に仕上げた作者は「根っからの鉄道好き」とお見受けしました。

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