2020.05.21
【#タムロンおうちフォト】フォトグラファー 鈴木 カナエ氏がタムロン17-35mm F2.8-4、35-150mm F2.8-4で撮る家族写真:ママ編
マクロ編: 写真家 並木 隆氏がタムロン35mm F2.8 (Model F053)で撮るおうち写真
お料理編: 写真家 大村 祐里子氏がタムロンSP 90mm F2.8 (Model F017)で撮るおうち写真
パパ編: 写真家 鈴木 啓太 urban氏がタムロン SP 35mm F1.4 (Model F045)で撮る家族写真
はじめまして。3歳の男の子のママをしている鈴木カナエと申します。自宅でフォトスタジオを経営し、赤ちゃんやファミリーフォトの撮影をしています。写真を始めたのは息子が生まれる前からでしたが、出産を機に毎日のように写真を撮り続け、今では大切な宝物となっています。息子の写真を撮る時は、満開のお花や素敵なロケーションで撮るシーンと、おうちで過ごす日常を撮るシーンのふたつに分けて考えています。どちらの写真もママの大切な1枚になりますが、やはり「日常」写真は、時間が経てば経つほど味が出るもの。この時期はこんなおもちゃが好きでよく遊んでいたな、こんな洋服を着ていたなと写真を見返すと、懐かしい気持ちでいっぱいになります。子どもの成長はあっと言う間だからこそ、ママにしか撮れない子どもの「今」をたくさん残したいものです。
今回はタムロンレンズで撮るおうちフォトをテーマに、TAMRON 17-35mm F/2.8-4 Di OSD (Model A037)とTAMRON 35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD (Model A043)の2本のレンズを使って、おもちゃで夢中に遊ぶ姿や、家族と過ごすいつもの姿を撮りました。
17-35mm F2.8-4はとにかく万能。17mmという広角を利用し、その時どんな部屋でどんな暮らしを送っていたのかを鮮明に残すことができます。460gというペットボトル1本を切る軽さなので、持ち運びに便利なのも普段荷物の多いママにはありがたいです。35-150mm F2.8-4は望遠の強みを活かし、カメラを向けられるとつい構えてしまう息子の自然体を残すことができます。こちらは、望遠ならではのボケ感を活かした人物撮影が得意。主にロケーション撮影での利用がメインですが、35mmの焦点距離から始まることで場所を選ばず使える主役級のレンズです。
今回はこの2本のズームレンズを使っていきますが、お手持ちのレンズでも簡単に撮れる、ママ目線での撮影のポイントを紹介していきます。おうちで過ごす時間のある今だからこそ、おうちフォトを楽しみましょう!
一枚目の写真( 焦点距離:64mm 絞り:F/3.5 シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:500
使用レンズ:35-150mm F2.8-4)
お気に入りのぬいぐるみに話しかけているところです。ママがカメラを向けると、変な顔をしてぎこちない表情になる息子。それも可愛いのですが、息子に気付かれないように、離れた位置からズームで撮りました。息子とぬいぐるみが引き立つように、日の丸構図で撮影。この構図は撮影の基本ですが、シンプルがゆえに撮影者の思いが伝わりやすくおすすめです。
自然体な表情や姿を撮るため、撮影していることが本人に気付かれないように少し遠くから35-150mm F2.8-4で撮影しました。大好きな鉄道図鑑を読む息子の姿、遊ぶのに夢中な表情、どんな表情も瞬間も1本のレンズで切り取れるのはとても重宝します。どの焦点距離でも繊細でハッとさせられる描写でドラマチックに切り取れる、柔らかいボケ感と子どもの愛らしさがマッチします。ポートレート撮影をテーマに掲げるこのレンズだからこそ撮れる瞬間。解像力やボケ感が物足りなかった今までのズームレンズの印象を払拭してくれる頼もしいレンズです。
おうちフォトを撮る時は、朝・昼・晩で光の強さが変わってくることを念頭に置いて撮影しています。部屋や窓の位置によって入ってくる光は変わってくるので普段からたくさんシャッターを切り、どんな光が入り、どんな写真になるのかを気にしながら撮ると良いでしょう。部屋の照明をつけると写真の色に影響が出る場合があるため、日中は窓から入る自然光のみで撮影しています。
17-35mm F2.8-4は屋内外を問わず使用しています。寄りも引きも楽しめ、描写にも優れ、軽くて持ち運びが便利。17-35mmという画角は旅行にもおすすめです!今回はおうちでの撮影なので、広角レンズの特徴であるピントの合う範囲の広さを活かして撮影しました。F値を少し上げシャッタースピードに気をつけていれば、子どもが動いていても全体にピントを合わせることができます。また、開放F2.8にして被写体にグッと寄れば、広角レンズでもボケのある写真を撮ることができます。28cmまで寄ることができるので、テーブルフォトにも活躍します。
17mmと広角なので、狭い部屋でも瞬時にカメラを構え全体を撮影することができます。画角を気にして撮りたいシーンを逃すことはありません。これがズームレンズの利点ですね。
私は、息子がその日どんな遊びをしていたかを記録する際にも、このレンズを使用します。大好きな電車のおもちゃを床に大きく広げて遊んでも、広角レンズがあれば全体をしっかり残すことができます。
17-35mm F/2.8-4 Di OSD (Model A037)は、おうち撮影に様々なバリエーションをもたらしてくれる1本です。引きも寄りも楽しめ、描写は単焦点レンズ並みです。一眼レフの撮影ではボケ感のある写真をつい求めてしまうのですが、子どもがどんな家でどんな生活を送っていたか、その日何をして遊んでいたか、鮮明にかつ高画質で残すことができます。1本で良い写真が撮りたい!というファミリーにおすすめのレンズで、我が家のおうち撮影では欠かせないレンズとなっています。
35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD (Model A043)は35mmから150mmという、室内撮影で撮りたい焦点距離をカバーしてくれるのと同時に、立体感のある描写ととろけるボケを存分に味わえるレンズです。子どもの何気ない表情や仕草を瞬時に切り取るのにとても重宝します。AFスピードも速く、手ブレしやすい望遠域も強力な手ブレ補正がカバーしてくれるため、少し暗めなおうち撮影でもブレを気にすることなく撮影できます。
この2本があれば、家族の、そして子どもの日常を印象的に残すことができる、そう考えています。ぜひこの機会におうちフォトを満喫してください!
Kanae Suzuki 鈴木 カナエ
フォトグラファー。自宅にてフォトスタジオを経営し、家族写真の依頼・撮影を行っている。夫の影響でカメラを始め、毎日のように息子の成長記録を撮影している。
記事で紹介された製品
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35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD a043(Model )
35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD (Model A043)は、撮影テンポをレンズ交換によって乱されることなく、さまざまな構図でポートレート撮影を自由に楽しむために生まれたズームレンズです。F値は広角端35mmでF/2.8、望遠端150mmにおいてもF/4の明るさを確保。望遠ズームでありながら長さ124.3mmとコンパクトなボディは、持ち運びにも便利です。