2020.05.13
【#タムロンおうちフォト】写真家 大村 祐里子氏がタムロンSP 90mm F2.8 (Model F017)で撮るおうち写真:お料理編
【#タムロンおうちフォト】写真家 大村 祐里子氏がタムロンSP 90mm F2.8 (Model F017)で撮るおうち写真:お料理編
マクロ編: 写真家 並木 隆氏がタムロン35mm F2.8 (Model F053)で撮るおうち写真
パパ編: 写真家 鈴木 啓太 urban氏がタムロン SP 35mm F1.4 (Model F045)で撮る家族写真
ママ編: フォトグラファー 鈴木 カナエ氏がタムロン17-35mm F2.8-4、35-150mm F2.8-4で撮る家族写真
なかなか屋外に出られない今日このごろ。おうちの中でも写真を撮りたいなあ、とお考えの方。手軽で身近な被写体である「お料理」の撮影はいかがでしょうか。
一枚目の写真( 焦点距離:90mm 絞り:F/3.2 シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:200)
私は、おうちで過ごす時間の記録として日々のお料理を写真におさめ始めました。撮り方次第で美味しそうに見えたりするのがとても楽しく、最近ではすっかりとお料理の撮影が習慣になってしまいました。
そんなお料理の撮影で愛用しているのがタムロンのマクロレンズです。今回は、キヤノンEOS Rに「タムキュー」の愛称で親しまれているTAMRON SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD(Model F017)を装着して撮った写真をご紹介します。
記事の中に登場するお料理はすべて自分で作っています。調理の達人ではないので、大目に見ていただけると嬉しいです。作るのが苦手な方は、お惣菜や既製品のお菓子などを撮影してみても良いと思います。
美味しそうなお料理写真を撮るために覚えておきたいこと、レンズはもちろんですが、「光」をちょっと工夫するだけでぐっと見栄えがよくなります。ポイントは「影」の出し方。窓からの光や照明を使って影を出してあげると、お料理の表面の質感がわかるようになります。また、素材が立体的に感じられるので、より美味しそうに見えます。影の分量は、自分の撮りたいイメージに合わせて調節しましょう。
では、どういう光がお料理を美味しそうに見せてくれるのでしょうか?お家で実践できる光のパターンをいくつか用意してみましたのでご覧ください。
お家に窓がある方は、窓の近くに果物やお菓子などを置いて、実践してみてください。窓がない方は、卓上ライト(ある程度大きな面積に光を当てられるもの)などで照らしてみてください。その他、あると便利なものは、レフ代わりになる「ノート(中のページが白いもの)」です。お皿になにか乗せる場合は、光を遮らない、平らなものを選ぶと撮りやすいです。
左上:真横からの光(レフなし)
真横からの光です。反対側に影が出ます。質感が出て、一気に立体的になりました。
右上:真横からの光(レフあり)
影が和らぎ、適度な立体感が生まれました。かっちり、スタンダードな感じです。
左下:半逆光(レフなし)
ななめ後ろからの光です。ハイライトが強めに入り、影も大きく出るので、かなり立体的な雰囲気になります。食材の照りなどもよく描写できます。
右下:半逆光(レフあり)
ななめ後ろからハイライトが⼊り適度な⽴体感が出つつ、正⾯もある程度明るくなります。私はこの光が好きです。
慣れてくると、撮りたいイメージごとに光を変えたりして、家の中でも十分に楽しめるようになります。ぜひいろいろな光を試してみてください。
自宅にはまったく自然光が入らず、かつ非常に狭いので撮影できるスペースが1メートル四方くらいしかありません。そのため、今回の撮影では小さなテーブルの脇に置いたクリップオンストロボ1~2灯でライティングしています。
クリップオンストロボを使用する理由としては、
1. スペースをとらないので狭い場所にも置きやすいから
2. 光を全体に回しやすいから
3. 色がきれいに出る(演色性が高い)から
4. マクロレンズでの撮影はブレやすくなるが、ストロボの一瞬の閃光でブレを防げるから
以上の4点です。
おうちに自然光が入る方は、たっぷり光が入る窓際などで撮影すると、良い感じに仕上がります!ストロボを使わなくても自然光は肉眼で仕上がりを確かめながら撮影できるので、おすすめです。
TAMRON SP 90mm F2.8 Di MACRO 1:1 VC USD (Model F017)は中望遠レンズとして、メインとなる被写体をしっかりと描きながらも、背後に置いた被写体は柔らかく大きくぼかしてくれます。ゆえに、小さなお皿の上にも、ちょっとしたストーリー性をもたらしてくれます。限られたスペースの中でお料理を撮影するときの強い味方です。
ボケ味の優しさと柔らかさは、タムロンならでは。ピント面は非常にシャープですが、そこから自然になだらかにボケていくので、見る人も、写真にスッと入っていけます。私はこのボケ味がたまらなく好きなので、このタムキューを使っていると言っても過言ではありません。
TAMRON SP 90mm F2.8 Di MACRO 1:1 VC USD (Model F017)はマクロレンズなので、被写体にググっと寄って撮影できます。小さな具材や、実際の目線に近い写真もノーストレスで撮れますし、肉眼を超えた新しい世界を見つけることもできます。マクロレンズは、おうち写真を新鮮な発見で彩ってくれる素敵なパートナーになること間違いなしです。
マクロ写真はピントの位置が命ですが、フルタイムマニュアル機構が搭載されているので、AF+MFで素早く正確に自分の狙ったところにピントを合わせられます。また、被写体までの距離に合わせてフォーカスリミッターを使い分ければ、AFが大きく迷うようなこともありません。