2024.10.21
ニュースリリース
お知らせ
「第17回 タムロン鉄道風景コンテスト 私の好きな鉄道風景ベストショット」審査結果発表
株式会社タムロン
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「タムロン鉄道風景コンテスト」は、定番の鉄道写真に加え、鉄道写真の枠にとらわれない自由な発想の作品を開催当初から募っています。風景写真やスナップ写真など様々な作品をご応募いただいておりますが、特に今年は「桜」を画面に捉えた見事な作品を数多く拝見することができました。今後とも「桜」をモチーフとした素晴らしい作品のご応募が期待できるとの展望に立って、審査員・事務局にて当フォトコンテストの将来的な発展を視野に入れて検討しました。その結果、桜を画面に配置した卓越した作品を讃える賞である「桜賞」を、今年から新たに開設する運びとなりました。
第17回目となる今回は、応募総点数7,918点、応募人数1,996人(延べ人数)のご応募をいただき、審査の結果、「一般の部 総合グランプリ 【さいたま市長賞】」と、「U-18(18歳未満)の部 総合グランプリ 【さいたま市教育委員会 教育長賞】」、「ユニーク/ユーモア大賞 【さいたま商工会議所 会頭賞】」を含む入賞作品全46点を決定しました。
なお、同写真コンテストの「入賞作品写真展」は11月12日(火)から29日(金)まで、そごう大宮店 3階特設会場で開催します。
【受賞作品】 |
■「一般の部 総合グランプリ 【さいたま市長賞】」 選評ふつうは外へ出て大好きな列車と風景を撮ることが鉄道ファンの大きな喜びなのですが、これはご自分の心の中の〝鉄道愛〟を映像表現した、きわめてユニークかつ高度なテクニックに支えられた作品と言えます。三人の審査員で賞を決定後、作者のコメントを読ませて頂くと、作者は親御さんの介護で外出することができず、そのため室内での作品づくりを余儀なくされているとのこと。しかしその逆境にもめげず、このような童話的で華やかで夢のある鉄道のイメージを制作・撮影されたことはお見事な行動です。たとえ家の中であっても、鉄道への愛と努力とアイデアさえあれば、自分のイメージを映像化できる、という良い例だと思います。自由に撮影に出られることの有り難さをあらためて教えられた反面、私たちも作者から大いに見習うべきものがあると思います。 ■「U-18(18歳未満)の部 総合グランプリ 【さいたま市教育委員会 教育長賞】」 選評この迫力ある「やくも」のクローズアップ写真は、去っていくシーンを後追いした撮り方で成功しています。ふつう列車の写真は正面から狙いたくなるものですが、この場合は巻き上がる列車後方の雪煙によるソフト描写という素晴らしい効果を得て、国鉄色のカラーリングと尾灯の赤が季節感を帯びて情緒的に表現できました。柔らかい描写なのですが、画面いっぱいに車両を切り取って構成されたことで、動感にあふれた力強くかっこいい鉄道写真に仕上がっています。去ってゆくイメージもあって〝さよなら国鉄型特急電車「やくも」〟というメッセージも伝わって来ます。 ■「ユニーク/ユーモア大賞 【さいたま商工会議所 会頭賞】」 選評西武鉄道の特急ラビュー。まるでヘルメットをかぶった宇宙飛行士か、丸い顔をしたロボットのような可愛らしい先頭形状が特徴の車両です。その前で親御さんに記念写真を撮ってもらう女の子も思わず「ラビューの顔に合わせてポーズ」という作品。この写真がただの記念写真にならず「ユニーク/ユーモア大賞」になったのは、女の子の決めポーズがあったからこそ。お出かけのお洒落な服と髪飾りも、不思議にラビューとお揃いのようにも見えますね。夕方の光も良い雰囲気で描写されました。 ■新設「桜賞」 選評今年から新設された「桜と鉄道をテーマにした作品賞」に、まさしく相応しい品格とタイトルを備えた作品で感激しました。「白妙(しろたえ)」とタイトルに表現された桜が鉄路を優しく見守るように上下に広がり、冴え冴えと明るいその印象が、持統天皇の和歌「春すぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香久山」に詠まれた〝白妙の衣〟を彷彿とさせます。その父親である天智天皇には「秋の田のかりほの庵の苫をあらみわが衣手は露に濡れつつ」と、稲の実りと民の暮らしの安寧に心を注いだ歌があります。そんな、いにしえへと見る者の心を誘う写真だと思います。 |
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