高温耐久プラスチックレンズコーティング
成膜条件を最適化し車載用レンズの幅広い温度変化に対応
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車の自動運転において安全な走行を実現するために、大きな役割を果たすのが車載カメラ。近年では技術進歩により、複雑で緻密な制御が求められる自動運転のセンサー機能を果たす車載センシングカメラとして重要な存在になっています。また、高い次元の性能が求められるため、レンズの存在は極めて重要です。
車載用レンズには長期間にわたる高い耐久性が求められます。小型軽量で設計の自由度が高く、コストメリットの良いプラスチックレンズは、温度変化に対して耐性が低く、そのため施したコーティングがその変化に対応しきれず、コート上にクラックやしわを生み出し、センサーに正確な情報を伝えられない原因となる場合があります。
そこでタムロンでは、高温耐久プラスチックレンズに施すコーティング技術を開発。クラック・しわ発生のメカニズムに着目し、成膜条件を最適化しコーティングを施すことで、車載用レンズの要求に耐え得る製品の生産を検証レベルで実現しています。
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クラック例
しわ例
全ての環境保存試験(高温/低温/高温高湿/熱衝撃) 後も外観(クラック・しわ)問題無し
コーティング/フィルタ技術
coating
20230331061016