フレネルレンズの赤外線カメラ技術
ハイブリッドフレネルレンズ(設計&製造)×画像補正技術
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フレネル断面形状(X線CT撮影)
注:本技術は慶應義塾大学理工学部 閻紀旺教授の技術指導の下、タムロン独自の技術として改善しました。
赤外線カメラは人やモノの表面温度計測、監視、設備点検などを中心に用途が広がっています。
一般的に赤外線カメラ用レンズに用いられるゲルマニウム、カルコゲナイドガラスなどの素材は安定供給が課題となっています。一方、供給が安定しているシリコン材料は透過率が低く、温度分解能が低いことに課題があります。
タムロンではシリコンを主材料とするフレネルレンズと画像補正技術を融合し、新しいカメラ技術を開発しました。シリコン材に樹脂材を組み合わせたハイブリッド構造フレネルレンズでは、成形技術により精度の高いフレネル形状の作製に成功。さらに球面のシリコンレンズと樹脂材を成形することも可能です。(注)
これによりシリコン材の課題である透過特性の改善を実現し、さらに当社の熱画像補正技術により温度分解能の改善を図り、画像検知性能も向上させました。
タムロンは高度なレンズ加工技術と熱画像補正・画像処理の両面で技術力を高めることで、赤外線カメラの可能性と用途を拡大しています。
研究開発
development
20230214035541