広範囲の眼底撮影が可能な超広角眼底カメラ
奈良先端科学技術大学院大学との共同開発
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日本人の主な失明原因となる緑内障、網膜色素変性症、糖尿病網膜症を早期に発見するために用いられるのが眼底カメラです。より広い視野角で眼底を撮影し検査できることが求められますが、現在、健康診断で用いられている普及型の眼底カメラは視野角が60度程度であり、眼底の一部しか検査できません。眼底という凹面の球体をクリアに撮影するためのレンズ設計、眼底へレンズを通して光を投射する難しさがあります。
タムロンでは、眼底撮影に適した超広角のレンズを専用設計・試作。奈良先端科学技術大学院大学で開発された近赤外光を利用した眼底カメラに組み込み、視野角約180度の超広角眼底撮影に成功しました。瞳孔を拡げるための散瞳剤(点眼薬)を使用することなく、広範囲の眼底像の取得が可能になります。
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撮影可能範囲の模式図
3Dプリンターで作成したモデル眼による視野角確認
研究開発
development
20230214034756