2020.02.27
写真家 澤村 洋兵氏がタムロン SP 35mm F1.4 (Model F045)でポートレート。開放で京都の夜の街を攻める。
写真家 澤村 洋兵氏がタムロン SP 35mm F1.4 (Model F045)でポートレート。開放で京都の夜の街を攻める。
みなさんはじめまして。フォトグラファーの澤村 洋兵です。この度は素敵なご縁がありましてTAMRON MAG初登場というカタチになりました。嬉しい限りです。
さて、今回ボクの手元にタムロン史上最高傑作と謳われているTAMRON SP 35mm F/1.4 Di USD (Model F045)がやってきました。ずっと使ってみたいと思っていたレンズでした。手にした途端、子供の頃にずっと欲しかったおもちゃを与えられた時のようなワクワクが溢れ、どんなふうに遊んでみようかと考えを巡らせました。
そんなカメラバカなボクが選んだ遊び方は、タイトルにもある通り『開放で京都の夜の街を攻める』という、レンズに対しては少し挑戦的な遊び方でした。先に感想を言いますと、「なんだこのレンズは、、、なんと美しい表現をするんだ。」です。ということでSP 35mm F1.4の素晴らしさをお伝えしていきたいと思います。暫しお付き合いください。
一枚目の写真( 焦点距離:35mm 絞り:F/1.4 シャッタースピード:1/100秒 ISO感度:560)
冬の夜、21時ごろ。暗い道にポツンと存在する電話ボックス。まるでステージの上でスポットライトを当てられているかのように存在している。なんとなくシネマチックな雰囲気を感じたので、モデルさんをライトが当たる場所に促しました。
光も少ない状況でのガラス越し。「さあ、どうでるSP 35mm F1.4よ。」ところが、そんな不安はお構いなしの素晴らしい写りでした。感動しました。こんな状況の中でも解像感はしっかりあるし収差もほとんど感じない。おかげでF値を気にすることもなく開放でガンガン攻めることができました。そしてこの一瞬の撮影で、今回の撮影は全力でSP 35mm F1.4に頼ってみようと思いました。
最初にも言わせて貰いましたが、正直、このレンズに対しての感想は「なんだこの良いレンズは、、、なんと美しい表現をするんだ。」です。すでにこれ以上このレンズの良さを表現する方法が分からないほどの気持ちです。本当に美味しいものを食べた時の感想が「うまい!」としか言えないに近い感覚です。
一度使ったらやみつき、クセになるレンズ。
階調の良さ、素晴らしい解像感、艶感や質感の表現力、表現できる幅の広さ、そして写真好きの懐に優しいコストパフォーマンスの良さ。もう言う事なしです。
どんな状況下でも臆することなく撮り手が思い切りよく撮影できるレンズなので、感覚や感性を余すとこなく表現できます。おかげで自分の限界値だと思っていた領域から一歩越えた写真に出会えました。
フォトグラファーの表現力をさらに広げてくれる、そんな1本です。
Yohei Sawamura 澤村 洋兵
1985年京都生まれ。美容師、和食料理人、バリスタ、珈琲焙煎士など様々な職業を経験してきた異色の経歴を持つフォトグラファー。企業案件や広告写真、SNSブランディングアドバイザーなど幅広く活動。Lightroomのオリジナルプリセットは多方面から人気を博す。撮る写真は人物写真、風景、スナップなどバリエーション豊か。それぞれの職業で培った感性と類い稀なセンスと器用さを武器に様々な瞬間を自分の色にして表現し、SNSを中心に多くの共感を生む作品をアウトプットし続けている。また、改めて写真の楽しさ、自分らしく生きることの楽しさを世に伝えるためYouTube「キョウトボーイズ」としても活動している。 2022年 単著「あの人が自分らしい写真を撮れる理由」出版
記事で紹介された製品
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SP 35mm F/1.4 Di USD f045(Model )
「写真を愛する人に最高の一枚を届けたい」。タムロンレンズに共通するその想いを突き詰めたとき、SP 35mm F/1.4 Di USD(Model F045)のコンセプトは生まれました。SP (Superior Performance)シリーズ40周年の節目に発売されるにふさわしい最上級の描写力を持ったレンズ、それがModel F045です。込めたのは美しさへの信念。息を呑むキレ味と、やわらかなボケ味。画質へのこだわりがここに結実。意志を撮る。覚悟を写す。