2024.03.29
【運動会写真の撮り方】子どもを上手に撮影するコツやおすすめレンズをご紹介
運動会ならではのポイントとして、子どもに近づいて撮影できないという点が挙げられます。特にかけっこなどの競技中は、遠くから撮影せざるを得ない状況も少なくありません。そのような場合、スマートフォンでは子どもを大きく写せなかったり、ズームしすぎると画質が劣化する恐れがあります。
そのため、運動会の撮影ではズームレンズを選択できる一眼カメラの使用をおすすめします。高倍率や望遠のズームレンズを使用すれば、子どもの表情を大きくはっきりと、鮮やかに収めることができます。
一方で、一眼カメラであれば何でも良いかというと、そうではありません。特に重要なポイントがレンズ選びです。一眼カメラ初心者の方であれば、レンズキットなどに付属する標準ズームレンズを使用することも多いでしょう。
ただ、一般的な標準ズームレンズでは十分にクローズアップすることができず、遠く離れた被写体を思うように撮影できない場合も多いです。
運動会のように離れた場所から撮影する際は、高倍率ズームレンズや望遠ズームレンズを活用すると良いでしょう。
高倍率ズームレンズとは、焦点距離を幅広く変えることができるレンズです。具体的には、約35mm以下の広角域から約85mm以上の望遠域までの広い範囲の焦点距離をカバーしているレンズを高倍率ズームレンズと呼びます。具体的な例として、フルサイズでは28-200mm、APS-Cサイズでは18-300mmなどが挙げられます。
高倍率ズームレンズがあれば広角レンズや望遠レンズへのレンズ交換が不要で、レンズ1本で子どものクローズアップからグラウンド全体を写す風景撮影まで万能に対応できます。そのため、「レンズ交換の間に決定的なシーンを撮り逃がしてしまった」といったミスを未然に防ぎ、撮りたい瞬間を待ち構えてシャッターを切れる点もメリットです。
さらに、複数のレンズを持ち運ばなくても良いため、持ち運びに便利な点も荷物がかさばる運動会などのイベント撮影にはうれしいポイントです。
望遠レンズは焦点距離が約85mm以上のレンズで、遠くの被写体を大きく撮影したい場合に適したレンズです。運動会では、場所取りや運営の都合上、子どもから離れた場所での撮影を余儀なくされます。そのようなシーンで活躍するのが望遠レンズです。
望遠レンズであれば、遠くからの撮影であっても子どもの表情や全身をクローズアップして写すことができます。また、ボケ感を生かした写真も得意なレンズであるため、一眼カメラらしい、主役が引き立った写真を撮影できるでしょう。
関連記事:望遠レンズとは?使い方やレンズ選びのポイントもご紹介
運動会での撮影の基本となるのが、カメラ本体の設定です。撮影モードやシャッタースピード、ISO感度などを調整して、イメージ通りの写真に近づけましょう。ここからは、それぞれのポイントについて解説していきます。
関連記事:【初心者の方必見!】一眼カメラで上手に写真を撮るための基礎知識
カメラ本体には、様々な撮影モードが用意されています。一眼カメラでの撮影に慣れていない方は、シーン別の撮影モードから「スポーツ」を選ぶと良いでしょう。スポーツモードにすることで、シャッタースピードが最適になるよう自動で調整され、動きのある被写体の一瞬を撮影することができます。使用するカメラにスポーツモードが無い場合はシャッター優先モード(次項目参照)で撮影をすると良いでしょう。
一眼カメラの取り扱いに慣れてきたら、シャッター優先モードで撮影してみましょう。シャッター優先モードは、シャッタースピードを任意の値に設定することで、最適な明るさになるよう、F値(絞り値)が自動で調整されます。設定次第で表現の幅を広げられるほか、暗所や曇天など環境が変わっても臨機応変に対応できるようになります。
シャッタースピードとは、カメラのシャッターが開いている時間のことです。シャッタースピードを変えることで、動いている被写体の見え方が変わります。具体的には、シャッタースピードが速いと被写体を捉える時間が短くなるため、動いている被写体に対して瞬間的な像を切り取ることができます。
一方、シャッタースピードが遅いと被写体を捉える時間が長くなり、動きのある被写体はブレて撮れます。したがって、動きの多い運動会では速めのシャッタースピードが基本になります。目安の一つとして、1/1000秒前後またはそれより速いシャッタースピードにすると良いでしょう。
ただ、シャッタースピードが速いということは、一眼カメラのセンサーに取り込むことができる光の量が少なくなることを意味します。晴天であれば問題ありませんが、曇りや日陰など光量が少ないと暗い写真になってしまうため、その場合はシャッタースピードをやや遅めに設定してみると良いでしょう。
F値(絞り値)は、レンズを通してカメラ本体のセンサーに入り込む光の量を表す指標です。
F値を小さくすると絞りが開き、取り込む光の量が多くなるため、明るい写真を撮ることができます。一方、F値を大きくすると絞りが絞られ、取り込む光の量が少なくなり、写真全体が暗めになります。また、F値は写真のボケ具合にも影響します。F値が小さいとボケが大きくなり、反対にF値が大きいとボケが小さくなります。
運動会でスポーツモードやシャッター優先モードなどを利用して撮影する場合、F値の調整をオートに任せることになります。マニュアルで調整する場合は、一般にF値をF4からF8前後にすることで、動いている子どもに対しても表情をはっきりと捉えやすくなります。
関連記事:F値(絞り値)とは?設定例やシャッタースピード、ISO感度との関係まで徹底解説
望遠レンズを使用する場合や手持ちで撮影する場合は、どうしても手ブレが発生しやすくなります。そのため、カメラ本体およびレンズの手ブレ補正をオンにしておきましょう。
また、製品によってはスポーツなど不規則に動く被写体に適したフレーミング重視の手ぶれ補正モードが用意されている場合もあります。撮影の際には確認しておきましょう。
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写真撮影の準備に入る前に、園・学校からの注意事項やプログラムは必ずチェックしましょう。事前に配布されるお便りには園内・校庭内で撮影が禁止されている場所や、撮影に関するルールが記載されています。マナーを守って撮影するためにも事前確認は必須です。
また、写真の出来栄えを良くするためには、位置取りにも気を配りましょう。イメージ通りの構図で写真を撮るために、当日のプラグラムや正面の位置、子どもの立ち位置、かけっこ(徒競走)のゴール位置などを確認しておくと万全です。
なお、運動会当日は多くの保護者、家族で混雑することになります。撮影可能な場所が混み合って最前列で撮影できない可能性も高いですが、高倍率ズームレンズや望遠レンズを準備しておけば、遠くからでもしっかりと撮影できるため安心です。
かけっこ(徒競走)やリレーの撮影は、撮影場所によってどのような構図で撮影できるかが異なります。短距離走であればスタートやゴールの瞬間、リレーであればカーブの瞬間が印象的な写真になるでしょう。ただ、そうした絶好の撮影ポジションを確保することは難しいものです。最前列を確保できなくても、子どもの正面を捉えられる場所から望遠レンズ(または高倍率ズームレンズの望遠側)を使うことで、大きく写真に収めることができます。
その他の注意点として、カメラを動かしすぎると手ブレの原因となるため、できるだけ構えを変えずにシャッターチャンスを待つと良いでしょう。シャッタースピードは1/000以上など速めに設定し、半押しでピントを合わせつつ、走ってくる子どもをフレームに捉え続けます。子どもが近づいて大きくなってきたら連写で撮影しましょう。
運動会では、競技中の撮影はもちろんですが、競技以外でも思い出になるシーンがたくさんあります。たとえば、出番を待っているときの緊張感のある表情やワクワクした表情、友だちとおしゃべりしているシーンなどが挙げられます。子どもが遠くにいる場合でも、望遠レンズがあればそのようなシーンを捉えやすくなります。
なお、お昼ごはんなど子どもが近くにいるときの撮影や会場の風景などは、望遠レンズではなく標準レンズが使いやすいでしょう。高倍率ズームレンズを使用していれば画角を柔軟に変えられるため、レンズ交換も不要です。加えて、最短撮影距離が短いレンズであれば、動ける範囲が限られている狭いレジャーシート内でも自由な撮影が可能です。
ポジションとはカメラを構える位置のことです。目線よりも高い位置から撮影する場合をハイポジションといい、腰より低い位置で撮影する場合をローポジションといいます。子どもを撮影する場合は腰を落として子どもの目線の高さに合わせる、つまりローポジションでカメラを構えると、表情をしっかり捉え、躍動感ある写真を撮影しやすくなります。
一方、アングルは、カメラを向ける角度のことです。カメラを上に向けて撮影する場合はローアングル、下に向ける場合はハイアングルといいます。ローポジション・ローアングルで撮影すると、子どもが大きく見え迫力のある写真になります。ポジションやアングルを変えることで写真の印象に変化が生まれるため、様々な角度から撮影してみると面白いでしょう。
関連記事:【初心者の方必見】上手な写真を撮るための構図・アングルの基本を分かりやすく解説!
悪天候の場合、運動会を屋内で開催する園・学校もあるでしょう。体育館などの屋内で写真を撮影する場合は、外と違って光が入り込みにくいため、写真が暗くなりやすいです。そのため、露出を高める工夫が必要になります。
対策としては、シャッタースピードをやや遅めに設定したり、ISO感度を上げると良いでしょう。F値を小さくしたり、露出補正を加えることも有効です。一方、フラッシュの使用は競技・運営の妨げになるほか、被写体の背景が暗くなったり、不自然な影ができたりする場合もあるため避けましょう。
なお、屋内では観覧スペースも限られるため、撮影できる場所がさらに限定されるかもしれません。遠くからでも子どもの表情を撮れるよう、望遠レンズの使用がおすすめです。
前述の通り、運動会は子どもとの距離が遠くなるため望遠レンズが最適です。レンズの焦点距離の目安としては、望遠端で200mmから300mm程度をカバーしていると、遠く離れた被写体でもしっかりと捉えられます。特に、高倍率ズームレンズであれば、望遠域だけでなく広角域までカバーできるため、1本であらゆるシーンの撮影に対応できるでしょう。
関連記事:焦点距離とは?画角との関係など、基礎知識を解説
運動会では被写体が動いているシーンの撮影が多くなるため、動く被写体に対してスムーズにピントが合うかを確認することが大切です。また、動く被写体に対してもストレスなくAFが追従してくれるかもチェックしておきましょう。もし開会式や閉会式など静かなシーンや動画撮影でも利用する場合は、AFの静粛性も重要な要素なのでチェックしておきたいポイントです。
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望遠レンズ(または望遠側を用いた撮影)は手ブレが目立ちやすいため、レンズ内に手ブレ補正機構が備わっているレンズを選びましょう。望遠レンズを用いた撮影では三脚を使用することも多いですが、運動会で利用できるとは限りません。そのため、より一層手ブレ補正機構の有無が重要になってきます。機能面では手ブレ補正の効き量が調整できると、運動会に限らず様々な撮影シーンで表現の幅を広げることができます。
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高倍率ズームレンズ
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28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD a071(Model )
これまでタムロンが培ってきた高倍率ズームレンズの技術力やノウハウを注ぎ込み、28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD (Model A071)は誕生しました。高倍率ズームとしては世界初となるF2.8スタートの明るさを確保。広角端28mmから望遠端200mmにいたるズーム全域においても高い描写性能を実現します。
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28-300mm F/4-7.1 Di III VC VXD a074(Model )
タムロン28-300mm F/4-7.1 Di III VC VXD (Model A074)は、ズーム倍率10.7倍でコンパクト、汎用性に優れたソニー Eマウント用高倍率ズームレンズです。フルサイズミラーレス一眼カメラ用高倍率ズームレンズとして、クラストップレベルの高画質を誇り、高速・高精度AFのVXDと、手ブレ補正機構VCを搭載。レンズ交換不要であらゆる「撮りたい」に対応できる、行動派レンズです。
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18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD b061(Model )
18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD (Model B061)はズーム比16.6倍を実現し、AF駆動には静粛性・俊敏性に優れたリニアモーターフォーカス機構VXDを搭載。特殊硝材をバランスよく配置したことで、画面の中心から周辺まで高い描写性能を維持し、クラストップレベルの高画質を実現しています。優れた近接撮影能力と手ブレ補正機構VCも搭載。広角から超望遠まで高画質を手軽にお楽しみいただくことができる、実用性の高いレンズです。
望遠ズームレンズ
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50-300mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD a069(Model )
50-300mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD (Model A069)は、70-300mm使用時の「広角側が少し物足りない」の声に応え、広角側を50mm始まりに。望遠域300mmまでカバーしながらも非常にコンパクトなサイズを実現しています。また、50-300mm全域で高画質を達成。静粛性・俊敏性に優れたリニアモーターフォーカス機構VXD (Voice-coil eXtreme-torque Drive)や手ブレ補正機構VC (Vibration Compensation)の搭載により、あらゆる撮影を強力にサポートします。さらに、広角端では最短撮影距離0.22m、最大撮影倍率1:2の高い近接撮影能力で、存分にハーフマクロの世界を楽しめます。気軽に本格的な撮影が楽しめるこの万能ズームレンズが、作品づくりの可能性を広げます。
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50-400mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD a067(Model )
50-400mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD (Model A067)は、広角端50mm始まりでズーム比8倍、フルサイズミラーレス一眼カメラ対応の超望遠ズームレンズです。50-400mm全域で妥協のない高画質を実現するレンズでありながら、100-400mmクラス同等の小型・軽量サイズを達成。リニアモーターフォーカス機構VXD、手ブレ補正機構VCを搭載し、スポーツや野鳥などの撮影で、被写体の動きに素早くピントを合わせられます。近接撮影能力にも優れ、被写体に存分に近づいたハーフマクロ撮影も可能です。Model A067は、圧倒的な高画質と機動力を兼ね備えた新しい超望遠ズームレンズです。
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70-180mm F/2.8 Di III VC VXD G2 a065(Model )
70-180mm F/2.8 Di III VC VXD G2 (Model A065)は、市場でご好評をいただいている大口径望遠ズーム「70-180mm F/2.8 Di III VXD (Model A056)」(以下Model A056)からさらなる進化を遂げ、第2世代「G2」モデルとして誕生しました。本機種では、タムロン独自の手ブレ補正機構VC (Vibration Compensation)を新たに搭載。クラス最小・最軽量*の機動力を維持しながら、より安定した撮影が可能です。また、初代Model A056から光学設計を一新し、ズーム全域で妥協のない高画質な写りを実現。広角端の最短撮影距離も初代の0.85mから0.3mへ短縮することに成功しており、非常に短い最短撮影距離による、本レンズならではのユニークな写真表現が楽しめます。
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70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD a047(Model )
70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD (Model A047)は望遠撮影をより多くの方に楽しんでいただくために生まれました。幅広い望遠域をカバーしながらも、軽量・コンパクトサイズを実現。特殊硝材の採用により、色収差をはじめとした諸収差を抑制し、高画像と美しいボケ味が楽しめます。また、AF駆動には静粛性に優れた高速・精密なステッピングモーターユニットRXDを搭載。風景やスポーツ、鉄道、飛行機の他、ポートレートやスナップなど、手持ちで軽快に撮影を楽しみたいシーンでもその力を発揮します。