2023.12.25
望遠レンズとは?使い方やレンズ選びのポイントもご紹介
![望遠レンズとは?使い方やレンズ選びのポイントもご紹介 望遠レンズとは?使い方やレンズ選びのポイントもご紹介](/jp/consumer/article_file/file/article-what-is-telephoto-lense_01.webp)
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一般的に焦点距離が約80mm以上のレンズを望遠レンズと呼びます。望遠レンズは画角が狭く、遠くの被写体を大きく写せることが特徴です。また、被写界深度が浅く背景ボケを得やすいことから、中心となる被写体が引き立つような写真を撮影できます。
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では、望遠レンズの特徴をさらに詳しく見ていきましょう。
![望遠レンズの特徴①:遠く離れた被写体を大きく写せる 望遠レンズの特徴①:遠く離れた被写体を大きく写せる](/article/article_file/file/article-what-is-telephoto-lense_03.webp)
1つ目の特徴は、上記でも触れたように「遠く離れている被写体を大きく写せる」ことです。たとえば標準レンズと比較すると、望遠レンズは画角が狭く背景に映り込む情報も少なくなります。そのため、被写体や撮影したいものだけを切り取り、主役として表現することができます。
また、警戒心が高い動物など物理的に近づけない場合でも、表面の質感や細かな部分を精細に写し取ることが可能です。
![望遠レンズの特徴②:圧縮効果 望遠レンズの特徴②:圧縮効果](/article/article_file/file/article-what-is-telephoto-lense_04.webp)
望遠レンズの2つ目の特徴は「圧縮効果」です。圧縮効果とは、遠くにあるものが近くにあるように見える効果のことです(距離感が圧縮されます)。たとえば、本来は建物が等間隔に並んでいるような風景も、望遠レンズで撮影すると、まるで建物がぎゅっと密集しているような仕上がりになります。
主題となる被写体の存在感を強調したり、画角の中の情報密度をあえて高くするなど、圧縮効果の活用で印象的な写真を撮影できます。
![望遠レンズの特長③:背景ボケを得やすい 望遠レンズの特長③:背景ボケを得やすい](/article/article_file/file/article-what-is-telephoto-lense_05.webp)
3つ目の特徴としては、「背景がボケやすい」という点が挙げられるでしょう。一般的に、レンズは焦点距離が長くなるほど被写界深度(ピントが合って見える範囲)が浅くなり、ピントが合っている部分以外はボケて見えます。この特徴を生かして撮影すると、人物や動物、草花など主役に見せたい被写体を引き立たせることができます。
背景ボケを生かした写真は標準レンズなどでも撮影できますが、圧縮効果を組み合わせたり、狭い画角を活かしたフレーミングにすることで、望遠レンズならではの撮影を楽しめます。
![望遠レンズの特徴④:一部分を切り取るように撮影できる 望遠レンズの特徴④:一部分を切り取るように撮影できる](/article/article_file/file/article-what-is-telephoto-lense_06.webp)
4つ目の特徴は「一部分を切り取るように写真を撮れる」ことです。画角が狭い望遠レンズは、限られた一部分にフォーカスした撮影ができます。
たとえば、建物や人、動物など様々なものが混在した風景の中でも、主題にしたい被写体だけを画角に収めることができます。遠くから覗き込むように、表情や表面の質感などディテールにクローズアップできるのです。
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![中望遠レンズで撮られているスナップ写真 中望遠レンズで撮られているスナップ写真](/article/article_file/file/article-what-is-telephoto-lense_5.webp)
中望遠レンズは約80~100mmの焦点距離を持つレンズです。標準レンズと望遠レンズの中間の画角といえるでしょう。望遠レンズとしての特徴を備えつつ、標準レンズのような雰囲気も持ち合わせています。そのためボケ感や圧縮効果を生かしたポートレート、スナップなどの撮影に使いやすいでしょう。
![望遠レンズ(約100~300mm) 望遠レンズ(約100~300mm)](/article/article_file/file/article-what-is-telephoto-lense_08.webp)
望遠レンズは約100~300mmの焦点距離を持つレンズであり、通常、望遠レンズといえば、この焦点距離内のレンズを指すことが多いです。望遠レンズらしい画角や圧縮効果を感じられるでしょう。スポーツや運動会、動物など、離れた被写体をしっかりと捉えられます。
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![超望遠レンズ(約300mm以上) 超望遠レンズ(約300mm以上)](/article/article_file/file/article-what-is-telephoto-lense_09.webp)
超望遠レンズは約300mm以上の焦点距離を持つレンズで、遠く離れた被写体や小さな被写体にもクローズアップすることができます。たとえば、飛行機などの乗り物や、野鳥などの警戒心が強い野生動物、大きな建物の細かな意匠などを拡大して撮影できます。また、強い圧縮効果が得られる点も特徴で、ポートレートなどの表現の幅を広げることにも一役買うレンズです。
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![スポーツや運動会 スポーツや運動会](/article/article_file/file/article-what-is-telephoto-lense_10.webp)
望遠レンズは身近なものでいうと、スポーツやイベント、ライブなどの撮影シーンで活用できます。たとえば、スポーツ観戦に行ったときにも、会場の観客席から離れた位置にいる選手をしっかりと捉えられます。
また、子どもの運動会も望遠レンズが活躍するシーンの一つです。運動会に出場して頑張っているわが子の表情や様子を、写真で鮮明に残しておきたいと考えるパパ・ママも多いでしょう。標準レンズでは十分に子どもを捉えられない場合がありますが、望遠レンズであれば表情の機微や身体全体を、画面いっぱいに収めることができます。
![ポートレート ポートレート](/article/article_file/file/article-what-is-telephoto-lense_07.webp)
ポートレート撮影にも望遠レンズがおすすめです。背景にやわらかいボケを重ねて表情にクローズアップすることで、人物の印象や感情がぐっと引き立ちます。また圧縮効果を活かして大きく背景を取り入れると、立体感やダイナミックさを演出することもできます。
![自然や都市の風景 自然や都市の風景](/article/article_file/file/article-what-is-telephoto-lense_12.webp)
望遠レンズは自然や街並みなど、風景の撮影にもおすすめです。風景の中で際立った建物や樹木など、一部分にクローズアップして撮影できます。また、建物や人、草花が密集した景色では、圧縮効果を利用してさらに密度を高めることで、迫力のある風景を演出できます。
![野鳥や動物 野鳥や動物](/article/article_file/file/article-what-is-telephoto-lense_13.webp)
警戒心が強く、近くに寄れない動物の撮影も望遠レンズの得意分野です。たとえば、野鳥や動物園での撮影、アウトドアで見つけた野生動物などが代表例です。特に野鳥はサイズが小さく、近づくとすぐに逃げてしまいます。このような動物に対しては、超望遠レンズを使うことで、遠くからでも被写体を精細に写し取ることができます。
![鉄道や飛行機などの乗り物 鉄道や飛行機などの乗り物](/article/article_file/file/article-what-is-telephoto-lense_14.webp)
望遠レンズは鉄道や飛行機など、乗り物の撮影にも多く使われています。通常、飛行機や電車などの被写体には自由に近づくことができません。そのため、どうしても遠く離れた場所から写真を撮影することになるでしょう。そこで役立つのが望遠レンズです。遠くに見える電車や飛行機など、物理的に近づけない場合でもディテールを捉えられます。
また、乗り物をメインに切り取った写真はもちろん、背景を含めたフレーミングに挑戦するのもよいでしょう。背景に自然や都市風景を含めることによって、圧縮効果を生かしたダイナミックな写真を撮影できます。このように望遠レンズは、画面の切り取り方によっても幅広い表現が可能です。
望遠レンズで撮影する際、意識したいのがシャッタースピードです。シャッタースピードが遅いと手ブレが目立ちやすくなるため、速めに設定するのがおすすめです。一つの目安として、「1/焦点距離」のシャッタースピードより速くすると、手ブレを効果的に抑制できるといわれます。もし露出が不足する場合は、ISO感度を上げたり、露出補正を利用して調整をしましょう。可能であれは三脚を使ってみるのも手です。
関連記事:【初心者の方必見!】一眼カメラで上手に写真を撮るための基礎知識
![F値(開放絞り値) F値(開放絞り値)](/article/article_file/file/article-what-is-telephoto-lense_16.webp)
F値は、レンズの中に入る光量の目安になる数値です。レンズの絞りを絞るとF値が大きく、絞りを開けると小さくなります。小さいF値は光量が多くボケも大きくなり、逆にF値が大きいと光量が少なくボケも小さくなります。また、絞りを最も開けた状態のF値を開放F値といい、F値の下限となります。
開放F値が小さいことのメリットは、屋内や夜間など暗い環境で速いシャッタースピードに設定しても、クリアで明るい写真を撮影できる点です。なるべく開放F値が小さいレンズの方が、様々なシーンに対応できます。
関連記事:F値(絞り値)とは?設定例やシャッタースピード、ISO感度との関係まで徹底解説
AF(オートフォーカス)や手ブレ補正機構の有無もチェックしておきましょう。AFはスピーディで正確にピントが合うかどうかがポイントです。野生動物や室内での撮影では、微妙な動作音が撮影を妨げる場合があります。AFの動作音や静粛性も考慮して選ぶとよいでしょう。
また、前述の通り望遠レンズでの撮影は手ブレの抑制がポイントとなるため、レンズ内に手ブレ補正機構がついているとより安心して撮影に臨むことができます。
タムロンのAF技術を詳しく見る →
タムロンの手ブレ補正技術を詳しく見る →
![最短撮影距離 最短撮影距離](/article/article_file/file/article-what-is-telephoto-lense_18.webp)
最短撮影距離とは、カメラがピントを合わせることができる最短距離を表しており、どこまで被写体に近づいて撮影できるかを示す目安になります。最短撮影距離が短いものを選べば、被写体にクローズアップしながら大きな背景ボケを作るなど、様々な表現ができます。
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35-150mm F/2-2.8 Di III VXD a058(Model )
35-150mm F/2-2.8 Di III VXD (Model A058)は、広角端で開放 F2を達成し、準広角35mmから望遠150mmまで、ポートレート撮影で使用頻度の高い画角を1本でカバーします。大幅な大口径化と高画質を実現、リニアモーターフォーカス機構VXDにより高速・高精度AFを達成しています。新デザインの採用により、操作性や質感も向上しました。独自開発の専用ソフトウェアにより、レンズのカスタマイズも可能になりました。
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70-180mm F/2.8 Di III VC VXD G2 a065(Model )
70-180mm F/2.8 Di III VC VXD G2 (Model A065)は、市場でご好評をいただいている大口径望遠ズーム「70-180mm F/2.8 Di III VXD (Model A056)」(以下Model A056)からさらなる進化を遂げ、第2世代「G2」モデルとして誕生しました。本機種では、タムロン独自の手ブレ補正機構VC (Vibration Compensation)を新たに搭載。クラス最小・最軽量*の機動力を維持しながら、より安定した撮影が可能です。また、初代Model A056から光学設計を一新し、ズーム全域で妥協のない高画質な写りを実現。広角端の最短撮影距離も初代の0.85mから0.3mへ短縮することに成功しており、非常に短い最短撮影距離による、本レンズならではのユニークな写真表現が楽しめます。
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70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD a047(Model )
70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD (Model A047)は望遠撮影をより多くの方に楽しんでいただくために生まれました。幅広い望遠域をカバーしながらも、軽量・コンパクトサイズを実現。特殊硝材の採用により、色収差をはじめとした諸収差を抑制し、高画像と美しいボケ味が楽しめます。また、AF駆動には静粛性に優れた高速・精密なステッピングモーターユニットRXDを搭載。風景やスポーツ、鉄道、飛行機の他、ポートレートやスナップなど、手持ちで軽快に撮影を楽しみたいシーンでもその力を発揮します。
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50-400mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD a067(Model )
50-400mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD (Model A067)は、広角端50mm始まりでズーム比8倍、フルサイズミラーレス一眼カメラ対応の超望遠ズームレンズです。50-400mm全域で妥協のない高画質を実現するレンズでありながら、100-400mmクラス同等の小型・軽量サイズを達成。リニアモーターフォーカス機構VXD、手ブレ補正機構VCを搭載し、スポーツや野鳥などの撮影で、被写体の動きに素早くピントを合わせられます。近接撮影能力にも優れ、被写体に存分に近づいたハーフマクロ撮影も可能です。Model A067は、圧倒的な高画質と機動力を兼ね備えた新しい超望遠ズームレンズです。
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150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD a057(Model )
150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD (Model A057)は、望遠側の焦点距離500mmを確保しながら、手持ち撮影も可能な小型化を実現。高画質な描写性能はそのままに、超望遠500mmの世界を手軽にお楽しみいただけます。追従性に優れた高速・高精度AFと、手ブレ補正機構VCの搭載により、超望遠域での手持ち撮影をサポートします。
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150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD X a057x(Model )
150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD (Model A057)は、望遠側の焦点距離500mmを確保しながら、手持ち撮影も可能な小型化を実現。高画質な描写性能はそのままに、超望遠500mmの世界を手軽にお楽しみいただけます。追従性に優れた高速・高精度AFと、手ブレ補正機構VCの搭載により、超望遠域での手持ち撮影をサポートします。
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70-180mm F/2.8 Di III VC VXD G2 (Model A065)は、市場でご好評をいただいている大口径望遠ズーム「70-180mm F/2.8 Di III VXD (Model A056)」(以下Model A056)からさらなる進化を遂げ、第2世代「G2」モデルとして誕生しました。本機種では、タムロン独自の手ブレ補正機構VC (Vibration Compensation)を新たに搭載。クラス最小・最軽量*の機動力を維持しながら、より安定した撮影が可能です。また、初代Model A056から光学設計を一新し、ズーム全域で妥協のない高画質な写りを実現。広角端の最短撮影距離も初代の0.85mから0.3mへ短縮することに成功しており、非常に短い最短撮影距離による、本レンズならではのユニークな写真表現が楽しめます。 *手ブレ補正機構搭載フルサイズミラーレス用大口径F2.8望遠ズームレンズにおいて。(2023年8月現在。タムロン調べ)
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70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD a047(Model )
70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD (Model A047)は望遠撮影をより多くの方に楽しんでいただくために生まれました。幅広い望遠域をカバーしながらも、軽量・コンパクトサイズを実現。特殊硝材の採用により、色収差をはじめとした諸収差を抑制し、高画像と美しいボケ味が楽しめます。また、AF駆動には静粛性に優れた高速・精密なステッピングモーターユニットRXDを搭載。風景やスポーツ、鉄道、飛行機の他、ポートレートやスナップなど、手持ちで軽快に撮影を楽しみたいシーンでもその力を発揮します。