2024.04.15
高倍率ズームレンズとは?特徴やおすすめ撮影シーンをご紹介!
前述の通り、高倍率ズームレンズの大きなメリットはカバーできる画角が広いことです。通常のズームレンズは「広角から標準まで」「標準から望遠まで」といったように対応可能な焦点距離の範囲が限定的となってしまいます。一方、高倍率ズームレンズは、広角から望遠までをまんべんなくカバーできるため、1本で幅広いシーンの撮影が可能です。
高倍率ズームレンズでカバーできる焦点距離については製品によって異なりますが、たとえばAPS-Cサイズ用のタムロン18-300mm F3.5-6.3 (Model B061)は焦点距離が18mmから300mm(ズーム比16.6倍 / 35mm判換算27-450mm相当)となっており、1本で広角から超望遠までをカバーしています。
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様々な撮影シーンに柔軟に対応できる点も、高倍率ズームレンズのメリットです。通常のズームレンズにも共通する点ではありますが、高倍率ズームレンズを使用すればさらに幅広い画角に対応できます。
たとえば風景撮影であれば、広角で自然風景をダイナミックに撮影しつつ、次のシーンでは望遠で建物や草花にクローズアップするといったように、ポジションを変えずに臨機応変に対応が可能です。
また、高倍率ズームレンズは、広角から望遠の画角に切り替える際に、レンズ交換の手間がかかりません。そのため、シャッターチャンスを逃さずに撮影できる点もメリットです。さらに最短撮影距離が短いレンズであれば、接写撮影も可能になり表現のバリエーションがさらに増えることでしょう。
写真撮影だけでなく、動画撮影でも高倍率ズームレンズが活躍します。動画撮影では、フォーカス移動や寄り引きを頻繁に行う必要があります。
高倍率ズームレンズを用いることで、撮影ポジションを変えずに寄り引きを調整し、動画にメリハリやリズムを加えることができます。運動会の撮影やVlogなど、様々なシーンで手軽に動画を撮影できるでしょう。
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開放F値が大きくなりやすい点も、高倍率ズームレンズの気をつけたいポイントです。高倍率ズームレンズはその構造の複雑さから、単焦点レンズや通常のズームレンズと比べて開口が小さくなりやすいという傾向があります。結果として開放F値が大きくなる場合があり、暗所撮影などで利用する場合は注意が必要です。
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タムロンの高倍率ズームレンズには、前述の一般的なデメリットを克服するために様々な技術が詰め込まれており、軽量、コンパクト、高画質である点が特徴です。ここでは、タムロンの高倍率ズームレンズの特徴を5つご紹介します。
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タムロン28-200mm F2.8-5.6 (Model A071)は、焦点距離が28mmから200mmという高いズーム比に加え、開放F値が2.8と非常に小さくなっています。暗い環境で絞りを絞ったり、シャッタースピードを上げたりしても、十分な明るさを確保できる点がメリットです。
F2.8から始まる明るいレンズなので幅広い撮影シーンで繊細な表現ができます。高倍率ズームレンズの利便性を活かしつつ、ボケを活かした表現や描写性能にこだわりたい方に最適なレンズです。
軽量でコンパクトな設計となっていることも、タムロンの高倍率ズームレンズの特徴です。高度な光学設計技術を用いることで、高倍率ズームレンズとしては最高レベルの軽量さ、コンパクトさを実現しています。
たとえばタムロン18-300mm F3.5-6.3 (Model B061)は長さ125.6mm (ソニー用)、重量620gと非常に携行性に優れています。かさばらないレンズなので、旅行やアウトドアにもぴったりです。
タムロンの高倍率ズームレンズは高い近接撮影能力も特徴です。一般的な高倍率ズームレンズは最短撮影距離が長くなる場合がありますが、タムロン28-200mm F2.8-5.6 (Model A071)は広角端28mmで最短撮影距離0.19m、最大撮影倍率1:3.1を実現しています。
最短撮影距離が短いことで被写体に近寄って撮影ができるため、たとえば、草花や昆虫などの繊細なディテールまでしっかりと捉えることができるでしょう。また、望遠端200mmの最短撮影距離も0.8mと短くなっているため、広角、望遠それぞれで多彩な近接撮影の表現が楽しめます。
タムロン18-300mm F3.5-6.3 (Model B061)は、高倍率ズームレンズの中でも一際高いズーム比を持っています。焦点距離は18mmから300mm (35mm判換算27-450mm相当)となっており、ズーム比は16.6倍です。非常に高いズーム比を有しているため、広角から超望遠まで自在に画角を変えることができます。風景写真から飛行機や電車など乗り物の撮影、野生動物、スポーツシーンまで、文字通り万能に活躍します。
AF(オートフォーカス)性能の高さも、タムロンの高倍率ズームレンズの特徴です。高速・高精度AFを搭載しているため、狙った被写体にスムーズにピントを合わせることができます。たとえば、スポーツ撮影や野鳥撮影のように素早くピントを合わせ、なおかつ追従させたい場合には、タムロンの高倍率ズームレンズがおすすめです。
また、AFの動作音が静かである点もタムロンレンズの特徴です。野生動物や屋内の撮影、動画撮影など、僅かな動作音が気になるシーンにも最適です。
タムロンのAF技術について詳しく見る →
18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD b061(Model )
18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD (Model B061)はズーム比16.6倍を実現し、AF駆動には静粛性・俊敏性に優れたリニアモーターフォーカス機構VXDを搭載。特殊硝材をバランスよく配置したことで、画面の中心から周辺まで高い描写性能を維持し、クラストップレベルの高画質を実現しています。優れた近接撮影能力と手ブレ補正機構VCも搭載。広角から超望遠まで高画質を手軽にお楽しみいただくことができる、実用性の高いレンズです。
28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD a071(Model )
これまでタムロンが培ってきた高倍率ズームレンズの技術力やノウハウを注ぎ込み、28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD (Model A071)は誕生しました。高倍率ズームとしては世界初となるF2.8スタートの明るさを確保。広角端28mmから望遠端200mmにいたるズーム全域においても高い描写性能を実現します。
<まとめ> 高倍率ズームレンズがあれば様々な撮影に対応できる!
高倍率ズームレンズは、広角域から望遠域まで幅広い焦点距離をカバーできるため、様々な撮影シーンに対応できます。身近なスナップ撮影から、運動会などのイベント撮影、自然風景などの旅撮影などオールラウンダーで活躍します。中でもタムロンの高倍率ズームレンズは高倍率という機能を最大限高めつつ、軽量・コンパクトさ、高画質を両立しています。これから高倍率ズームレンズを検討する方は、ぜひ参考にしてみてください。