2024.12.25
【月の写真の撮り方】月を美しく、魅力的に撮影するコツをご紹介
【月の写真の撮り方】月を美しく、魅力的に撮影するコツをご紹介
月の撮影には、焦点距離の長い望遠レンズが必要です。焦点距離が約200から300mm程度の望遠レンズ(または300mm以上の超望遠レンズ)であれば、月の表面やクレーターまで捉えることができるでしょう。
ただし、一般的な望遠レンズでは画面いっぱいに月を捉えることができないため、撮影後にトリミング(切り抜き)の作業が必要になります。トリミングせずに画面いっぱいに月を写す場合、焦点距離が約600mm程度以上の超望遠レンズが必要です。
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テレコンバーターは、望遠レンズの焦点距離を伸長できるアクセサリーです。前述の通り、画面いっぱいに月を写すためには非常に焦点距離の長いレンズが必要ですが、そうした超望遠レンズは一般に高価で、手軽に利用できないでしょう。
そこで、一般的な望遠レンズや手持ちの超望遠レンズにテレコンバーターを装着することで、焦点距離を伸ばし、より本格的な月の撮影を楽しむことができます。ただし、すべてのカメラとレンズがテレコンバーターと互換性があるわけではありません。また、テレコンバーターを使用すると、レンズの開放F値が大きくなったり、オートフォーカスの速度が遅くなることがあるので、カメラとレンズの仕様を事前に確認し、撮影時には設定を適宜調整することが重要です。
月を美しく撮影するためには、カメラ本体の設定も重要なポイントになります。ここでは、月の撮影に適した一眼カメラの設定について解説します。
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一般に夜間の撮影ではF値を小さくしますが、月は十分に明るい被写体なので、レンズの絞り(F値)を開放に近づける必要はありません。むしろ、ある程度絞ったF値(F8からF11程度)で撮影する方が、月の輪郭や表面の模様をよりシャープに描写することができます。ただし、絞りすぎるとシャッタースピードを遅くする必要があり、手ブレが発生しやすくなるため注意が必要です。
関連記事:F値(絞り値)とは?設定例やシャッタースピード、ISO感度との関係まで徹底解説
月の見え方は、日々変化していきます。満ち欠けの状態を示す月齢は、月齢表などで確認しておくことが大切です。
また、月の方角や高度も季節によって変化するため、それらの情報を合わせてチェックしておきましょう。たとえばアプリを利用すれば、簡単に月の方角や軌道を確認することができます。事前に月の動きを把握しておくことで、効率的に撮影計画を立てられます。
月を画面いっぱいに捉えた迫力のある写真も魅力的ですが、月を様々な背景と組み合わせることで、表現の幅を広げられます。
たとえば、高い建物と月を一緒に撮影すると映画やSFのような、空想的な雰囲気を演出できます。また、月を山や水面と重ねることで、ドラマチックな印象になるでしょう。さらに、月の位置と背景の建物や風景のバランスを考えて構図を決めることで、より印象的な写真を撮ることができます。
様々な角度や構図を試して、自分ならではの表現を見つけてみてください。
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三日月や半月は、満月と比べて光量が足りないことがよくあります。そのため、シャッタースピードをやや遅く設定した方が、美しく撮影できる場合が多いです。まずは1/100から1/400秒程度で始めてみて、徐々に遅くしていくと良いでしょう。
また、F値をやや小さめにすることで、明るさを確保することができます。ただし、月の輪郭をよりシャープに写すためには、F4からF6程度に設定することをおすすめします。ISO感度もISO100から200程度から始めてみて、暗ければISO400、ISO800などに調整してみましょう。
三日月や半月を撮影するタイミングとして、マジックアワーやブルーアワーが出る時間帯もおすすめです。空の美しいグラデーションの中で月が幻想的に浮かび上がり、より魅力的な写真に仕上がります。
月を大きく精細に捉えるためには、十分な望遠能力を持ったレンズが必要です。前述の通り、焦点距離が約200mmから300mm程度の望遠レンズであれば、月表面の模様をきちんと描写できます。さらに、300mm以上の超望遠レンズを使えば、より細かなクレーターや凹凸まで写し取ることができるでしょう。
ただし、焦点距離が長くなるほど手ブレが発生しやすくなるため、三脚の使用が不可欠です。また、レンズの重量も増すため、持ち運びや取り回しにも注意が必要です。
関連記事:焦点距離とは?画角との関係など、基礎知識を解説
月の撮影では暗い環境下でピントを合わせる必要があるため、AF (オートフォーカス)の性能が重要です。スムーズにピントが合い、動く被写体にも追従してくれるレンズを選ぶことをおすすめします。
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また、手持ち撮影を考慮するなら、手ブレ補正機構が付いたレンズを選ぶと安心です。手ブレ補正機構は、シャッタースピードを遅くした場合にも、手ブレの少ない写真を撮影するのに役立ちます。
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17-28mm F/2.8 Di III RXD a046(Model )
17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046)は抜群の携帯性と高画質を両立させた、ミラーレス専用設計のソニーEマウント用大口径超広角ズームレンズです。クラス最小・最軽量を達成し、コンパクトで持ち運びしやすいため、街中や旅先の建造物から山岳の写真までさまざまな風景を気軽に撮影することができます。特殊硝材LD (Low Dispersion:異常低分散)レンズやXLD (eXtra Low Dispersion)レンズを贅沢に使用し、色収差を大幅に抑制。コンパクトボディながら優れた光学性能を発揮します。さらに広角端17mmでの最短撮影距離は0.19mと、超広角ならではのパースペクティブを活かした近接撮影も可能です。AF駆動には高速・精密なステッピングモーターユニットRXD (Rapid eXtra-silent stepping Drive)を搭載。加えて、簡易防滴構造や防汚コートを採用するなど、アウトドアシーンでも快適な撮影をサポートします。このレンズがフットワークを軽くさせ、あなたを新たな景色へと連れだします。
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17-50mm F/4 Di III VXD a068(Model )
17-50mm F/4 Di III VXD (Model A068)は、静止画や動画撮影で使用用途の高い焦点距離をカバーした、超広角域17mmから標準域50mmまでをF4通しでカバーする広角ズームレンズです。ズーム全域で高い描写力を達成しており、画面周辺までクリアに描きます。AF駆動には静粛性・俊敏性に優れたリニアモーターフォーカス機構VXD (Voice-coil eXtreme-torque Drive)を採用し、高速・高精度なAFを実現。また、インナーズーム機構の採用により、ズーム時に長さが変化しないため、静止画撮影だけでなく、ジンバルなどに搭載してもバランスがとりやすく、動画撮影にも最適です。さらに、広角端で最短撮影距離0.19m、望遠端で0.3mと近接撮影能力が高く、被写体に思いきり寄れるため、様々な撮影シーンで個性豊かな一枚を撮影することができます。機動力・利便性に長けたこの1本を持ち歩けば、静止画・動画問わず、ダイナミックな風景からスナップ撮影まで、レンズ交換をせずにバリエーション豊かな撮影が可能です。
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20-40mm F/2.8 Di III VXD a062(Model )
20-40mm F/2.8 Di III VXD (Model A062)は、携帯性を徹底的に追求した、新たな大口径標準ズームレンズです。超広角20mmからはじまり、標準域の40mmまでをカバーしながら、クラス最小・最軽量のサイズ感。ズーム全域で美しい写りも実現しており、静止画撮影だけでなく、Vlogなどの動画撮影にも活躍します。静粛性・俊敏性に優れたリニアモーターフォーカス機構VXDを採用し、高速・高精度なAFを実現。静止画・動画問わず気軽に持ち出し撮影を楽しむことができる、今までにない新しい大口径標準ズームレンズです。
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28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 a063(Model )
28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 (Model A063)は、高い評価を受けた28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)から、第2世代「G2」として、さらなる進化を遂げた大口径標準ズームです。高画質・高解像を実現し、AFの高速化と高精度化を達成しました。広角端での最短撮影距離0.18m、最大撮影倍率1:2.7を実現。新デザインの採用により操作性や質感も向上しました。さらに、独自開発した専用ソフトウェアにより、レンズのカスタマイズが可能になりました。
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50-400mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD a067(Model )
50-400mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD (Model A067)は、広角端50mm始まりでズーム比8倍、フルサイズミラーレス一眼カメラ対応の超望遠ズームレンズです。50-400mm全域で妥協のない高画質を実現するレンズでありながら、100-400mmクラス同等の小型・軽量サイズを達成。リニアモーターフォーカス機構VXD、手ブレ補正機構VCを搭載し、スポーツや野鳥などの撮影で、被写体の動きに素早くピントを合わせられます。近接撮影能力にも優れ、被写体に存分に近づいたハーフマクロ撮影も可能です。Model A067は、圧倒的な高画質と機動力を兼ね備えた新しい超望遠ズームレンズです。
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70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD a047(Model )
70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD (Model A047)は望遠撮影をより多くの方に楽しんでいただくために生まれました。幅広い望遠域をカバーしながらも、軽量・コンパクトサイズを実現。特殊硝材の採用により、色収差をはじめとした諸収差を抑制し、高画像と美しいボケ味が楽しめます。また、AF駆動には静粛性に優れた高速・精密なステッピングモーターユニットRXDを搭載。風景やスポーツ、鉄道、飛行機の他、ポートレートやスナップなど、手持ちで軽快に撮影を楽しみたいシーンでもその力を発揮します。
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150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD a057(Model )
150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD (Model A057)は、望遠側の焦点距離500mmを確保しながら、手持ち撮影も可能な小型化を実現。高画質な描写性能はそのままに、超望遠500mmの世界を手軽にお楽しみいただけます。追従性に優れた高速・高精度AFと、手ブレ補正機構VCの搭載により、超望遠域での手持ち撮影をサポートします。