2024.05.31
【野球の撮り方】かっこよく撮るコツや写真撮影に最適なレンズの選び方をご紹介
【野球の撮り方】かっこよく撮るコツや写真撮影に最適なレンズの選び方をご紹介
野球の写真は、撮影したい被写体と撮影する側の距離が遠い場合が多いため、望遠レンズや超望遠レンズが必要です。特に、フィールドの中央部分からホームベースや一塁、三塁付近までの距離は長く、広角レンズや標準レンズでは力不足の場面があります。
そこでおすすめなのが、焦点距離が約300mm以上の「超望遠レンズ」です。超望遠レンズを使用することで、遠くにいる選手の動きや表情を大きく捉えることができます。例えば、ピッチャーの投球フォームや、バッターのスイング、守備の送球といったプレーを、迫力ある構図で撮影しやすくなります。
ただ、超望遠レンズは口径が大きく、全体的に重くなりやすいため、手持ち撮影では手ブレが発生しやすくなります。そのため、手ブレ補正機構を搭載したレンズを使用することがおすすめです。
関連記事:望遠レンズとは?使い方やレンズ選びのポイントもご紹介
野球の写真を上手に撮影するコツ
ここでは、野球の写真を上手に撮影するためのコツをご紹介します。野球の試合や練習を撮影する際、カメラの設定や撮影方法を工夫することで、より魅力的な写真に仕上げることができます。
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カメラの露出設定
野球の撮影では、選手の動きを的確に捉えることが重要です。そのためには、カメラの露出設定を適切に行う必要があります。ここでは、撮影モード、シャッタースピード、F値(絞り値)、ISO感度の設定について解説します。
撮影モード
選手の動きをブレのない写真として捉えるためには、シャッタースピードが重要な要素となります。そのため、シャッタースピード優先モードを活用すると良いでしょう。このモードでは、シャッタースピードを設定することで、カメラが適切な露出になるようF値(絞り値)を自動的に調整してくれます。
シャッタースピード
屋外で十分な明るさがある場合は、1/800秒から1/1600秒など、速めのシャッタースピードに設定すると良いでしょう。これにより、スイングや投球、走塁などの速い動きに対して、ブレを最小限に抑えることができます。ただ、シャッタースピードを速くするほど露出が少なくなるため、曇天やナイターなどで十分な明るさが確保できない場合は、ISO感度や露出補正を調節します。
F値(絞り値)
露出を確保するためには、できるだけ開放に近いF値に設定すると良いでしょう。これにより、センサーに取り込まれる光量が増え、速いシャッタースピードでも明るめの写真を撮影できます。また、F値を小さくすることで、背景のボケが大きくなり、選手の存在感を際立たせることができます。
一方、背景も含めて全体をシャープに写したい場合は、F値を絞ることをおすすめします。これにより、被写界深度が深くなり、選手周辺の背景までピントを合わせて写し出せます。
ISO感度
日中の屋外であれば、まずはISO100からISO800程度に設定してみましょう。撮影した写真を確認しながら、必要に応じてISO感度を調整します。暗い場合はISO感度を上げることで、速いシャッタースピードや絞りを絞った状態でも明るめの写真が撮影できます。
一方、ISO感度を過剰に高くすると細部のザラつきが目立ってしまう場合もあるため、画質とのバランスも考慮しましょう。
半押しでピントを合わせて連写する
野球の撮影では、選手の表情や身体にしっかりとピントを合わせる必要があります。
まずはカメラのシャッターボタンを半押しし、選手にピントを合わせ、プレー全体を観察しましょう。そして、待ち構えた瞬間が来るタイミングで、連写モードで撮影します。連写モードを活用することで、一連のすばやい動作の中から最高の瞬間を選ぶことができます。
動いている被写体を追い続けるため、AFモードはAF-C(コンティニュアスAF)が良いでしょう。カメラが自動的にピントを合わせ続けるので、シャープでクリアな写真を撮影しやすくなります。
場所を変えながら撮影する
可能であれば場所を移動しながら、様々な位置・角度から撮影することをおすすめします。
一塁側、三塁側、バックネット裏、外野などから撮影することで、それぞれ異なる印象の写真になります。また、選手の利き腕や構える向きなどによって、多様な表情を捉えることにも繋がります。
ただ、当たり前ではありますが、他の人の観戦や応援、プレーの邪魔になるような場所や移動は避けましょう。
関連記事:【初心者の方必見】上手な写真を撮るための構図・アングルの基本を分かりやすく解説!
ネットがある場合は寄るかズームで
野球場では、保護ネットが設置されていることが多いです。ネット外から撮影する際に、ネットにピントが合ってしまうと、せっかくの良い写真の邪魔になってしまいます。そんな時は、ネットの間際まで寄ってみましょう。そうすることで、ネットがピントから外れ、選手をしっかりと捉えることができます。
また、望遠側で選手にクローズアップすることでも、ネットの影響を軽減できます。レンズにフォーカスリミッター機能が付いていれば、ピント合わせの範囲を限定して撮影をすることも有効です。
背景ボケを活かす
選手のクローズアップでは、背景ボケを取り込むことで、選手の存在感を際立たせることができます。球場の景色(ベンチの様子やスタンド、周囲の自然など)を背景に取り込むことで、臨場感を演出してみましょう。
このような場合には望遠レンズを使い、F値を開放に近い値に設定すると効果的です。ピントが合う範囲が狭くなることで、背景がボケ、被写体である選手が引き立ちます。
広角側で全体を捉える
望遠ズームレンズの中には、広角側で標準域の焦点距離をカバーしているものがあります。このような高倍率のズームレンズを使えば、グラウンド全体や観客席、ベンチなどの風景を広く撮影することができます。
選手への寄りの写真だけでなく、試合会場や練習の雰囲気を伝えるように全体を撮影して、幅広い表現を楽しみましょう。
シーン別の撮り方
野球の試合では、回を追う毎に様々なプレーが展開されます。ここでは、バッターのスイング、ピッチャーの投球、守備のプレーなど、代表的なシーンを上手に撮影するヒントをご紹介します。
バッターのスイング
バッターのスイングを撮影する際は、打者の利き腕に合わせて撮影位置を決めましょう。左バッターの場合は三塁側から、右バッターの場合は一塁側から撮影すると、スイングの動作を身体の正面から捉えやすくなります。
また、グラウンドに近い位置から撮影できる場合は、真横や少し低めの高さで撮影することで、バッターの力強さが伝わる写真になります。特に少年野球の場合は、子どもの目線より下から撮影すると、迫力のある写真に仕上がります。
一方、ボールにヒットする瞬間を捉えるのは難しいため、まずはバッターが振る前や振り抜いた瞬間を狙ってみましょう。カメラを半押しして選手にピントを合わせておき、自分がバッターボックスに立ったような気持ちでボールを待ち構えます。そして、スイングの瞬間を連写モードで撮影しましょう。
少年野球の試合や練習を撮影する際は、子どもの目線の高さからやや下のポジションで撮影することで、大きくダイナミックに撮影できます。
子どもの目線にピントを合わせ、表情をくっきりと捉えましょう。プレー中だけでなく、待機をしている時の表情に着目すると、子どもの真剣でたくましい様子を捉えることができます。
関連記事:子どもの写真を可愛く上手に撮るには?一眼カメラ上達のコツをご紹介
野球で使う用具も、選手の努力の証として魅力的な被写体になります。バットやボール、グローブなどのディテールを接写で撮影すると、日頃の練習の様子が伝わってきます。使い込まれた用具の質感や、汚れの染み込んだグローブやグリップなどを狙ってみましょう。
ナイターや屋内での撮影
ナイターや屋内での試合は、光量が不足しがちです。一方で、選手の動きを捉えるためには、シャッタースピードを速めにキープする必要があります。
そのため、ISO感度を上げたり、露出補正をプラスにして、明るさを調整することが重要です。また、人工照明下では、ホワイトバランスにも気を配りましょう。
野球の撮影に適したレンズの選び方
最後に、野球の撮影に適したレンズ選びの重要なポイントを解説します。
焦点距離
前述の通り、野球の撮影では選手との距離が離れていることが多いため、望遠レンズ、できれば超望遠レンズがおすすめです。焦点距離が長いほど、遠くにいる選手を大きく撮影できます。さらに、タムロンの50-400mm F4.5-6.3のような標準域をカバーする望遠ズームレンズであれば、周囲の背景も入れることができるので撮影の幅が広がります。
ただし、焦点距離が長くなるほど、レンズは大きく重くなる傾向があるため、持ち運びや取り回しやすさも考慮しましょう。
関連記事:焦点距離とは?画角との関係など基礎知識を解説
開放F値
開放F値が小さいレンズは、明るい写真を撮りやすくなります。野球の撮影では、選手の動きを止めるためにシャッタースピードを速めに設定することが多く、天候や時間帯によっては光量が不足しがちです。
開放F値が小さければ、そのような露出が得にくい状況でも、多くの光を取り込みやすくなります。
関連記事:F値(絞り値)とは?設定例やシャッタースピード、ISO感度との関係まで徹底解説
重さとコンパクトさ
野球の写真は、様々なアングルやポジションから撮影することが多いため、軽くてコンパクトなレンズが使いやすいです。
手軽にカメラを構えることにも繋がるため、持ったときに手になじむかどうか、重量感や取り回しの感覚を確認しましょう。
最短撮影距離
前述の通り、野球の撮影は選手から離れて行うことが基本ですが、時には接写で撮影したいこともあります。
たとえば、バットやグローブなど用具のディテールを撮影する際は、近接撮影能力の高いレンズが役立ちます。最短撮影距離が短いレンズを選ぶことで、表現の幅が広がります。
オートフォーカス(AF)性能
野球選手の動作は速く、一瞬一瞬の場面を撮影することが求められます。そのため、AFの性能が高く、スムーズにピントが合うこと、被写体にピントが追従することが重要です。レンズのAF性能は、事前に確認しておきましょう。
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手ブレ補正機構
望遠レンズで手持ち撮影をする場合、手ブレが発生しやすくなります。手ブレ補正機構が搭載されたレンズを選ぶことで、手ブレを抑制し、鮮明な写真を撮影しやすくなります。野球撮影では三脚や一脚の使用が制限される場所も多いため、手ブレ補正機構があるとより安心です。
タムロンの手ブレ補正技術を詳しく見る →
野球撮影におすすめのタムロンレンズ
タムロンでは野球の撮影に最適なレンズをラインアップしています。望遠から超望遠ズームまで、高画質ながら、軽量・コンパクトで取り回しの良さを兼ね備えている点が特徴です。また、表現の幅を広げるためにも、標準域までカバーする高倍率ズームレンズや望遠ズームレンズの使用もおすすめです。ぜひ、自分にあったレンズを見つけてください。
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50-300mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD a069(Model )
50-300mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD (Model A069)は、70-300mm使用時の「広角側が少し物足りない」の声に応え、広角側を50mm始まりに。望遠域300mmまでカバーしながらも非常にコンパクトなサイズを実現しています。また、50-300mm全域で高画質を達成。静粛性・俊敏性に優れたリニアモーターフォーカス機構VXD (Voice-coil eXtreme-torque Drive)や手ブレ補正機構VC (Vibration Compensation)の搭載により、あらゆる撮影を強力にサポートします。さらに、広角端では最短撮影距離0.22m、最大撮影倍率1:2の高い近接撮影能力で、存分にハーフマクロの世界を楽しめます。気軽に本格的な撮影が楽しめるこの万能ズームレンズが、作品づくりの可能性を広げます。
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70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD a047(Model )
70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD (Model A047)は望遠撮影をより多くの方に楽しんでいただくために生まれました。幅広い望遠域をカバーしながらも、軽量・コンパクトサイズを実現。特殊硝材の採用により、色収差をはじめとした諸収差を抑制し、高画像と美しいボケ味が楽しめます。また、AF駆動には静粛性に優れた高速・精密なステッピングモーターユニットRXDを搭載。風景やスポーツ、鉄道、飛行機の他、ポートレートやスナップなど、手持ちで軽快に撮影を楽しみたいシーンでもその力を発揮します。
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50-400mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD a067(Model )
50-400mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD (Model A067)は、広角端50mm始まりでズーム比8倍、フルサイズミラーレス一眼カメラ対応の超望遠ズームレンズです。50-400mm全域で妥協のない高画質を実現するレンズでありながら、100-400mmクラス同等の小型・軽量サイズを達成。リニアモーターフォーカス機構VXD、手ブレ補正機構VCを搭載し、スポーツや野鳥などの撮影で、被写体の動きに素早くピントを合わせられます。近接撮影能力にも優れ、被写体に存分に近づいたハーフマクロ撮影も可能です。Model A067は、圧倒的な高画質と機動力を兼ね備えた新しい超望遠ズームレンズです。
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100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD a035(Model )
100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD(Model A035)は望遠撮影に求められる全てを叶えた一本です。望遠側で発生しやすい色収差を抑制するため、3枚のLDレンズを配置。さらに、タムロン独自のeBANDコーティングを採用することで、クリアでヌケの良い画質を実現します。また、AFが対象を素早く捕捉するので、どんなシャッターチャンスも逃しません。高い画質を維持しつつ機動力を高めるため、鏡筒部材の一部にマグネシウムを採用し、1,115gを達成しました。簡易防滴や防汚コートも搭載しており、屋外撮影でもフットワーク軽く被写体を追うことができます。