2024.06.28
【キヤノンEFマウント用レンズの選び方】RFマウントとの違いやおすすめレンズもご紹介
【キヤノンEFマウント用レンズの選び方】RFマウントとの違いやおすすめレンズもご紹介
EFマウント
EFマウントは、キヤノンの一眼レフカメラに採用されているレンズマウントシステムです。1987年に登場して以来、キヤノンの一眼レフカメラのスタンダードなマウントとして長年使用されてきました。EFマウント用レンズは、様々なラインアップがあり、レンズの選択肢も豊富です。
EF-Sマウント
EF-Sマウントは、キヤノンのAPS-Cサイズセンサーを搭載した一眼レフカメラ用のレンズマウントシステムです。EF-Sマウント用レンズは、APS-Cサイズセンサー向けに設計されており、コンパクトで軽量な点が特徴です。
RFマウント
RFマウントは、キヤノンのミラーレス一眼カメラ用に開発されたレンズマウントシステムです。ミラーレス一眼カメラは、一眼レフカメラにあるミラーボックスを持たないため、フランジバック(マウント面からセンサーまでの距離)が短くなります。このようなミラーレス一眼カメラの特性を活かし、大口径レンズや自由度の高いレンズ設計が可能になっています。
マウントの互換性
交換レンズは基本的に、カメラ本体のマウント規格に合ったレンズを選ぶ必要があります。ただし、マウントアダプターを使用することで、マウント規格の異なるレンズを装着することも可能です。たとえば、マウントアダプターを使えば、EFマウント用レンズをRFマウントに使用できます。
アダプターを介してレンズを取り付ける際の注意点は、一部の機能や性能が制限される場合があることです。アダプターを使用する際には、その制約を理解し、適切に対処することが重要です。
①カメラ本体に適合したレンズを選ぶ
レンズ選びにあたっては、基本的にカメラ本体のマウント規格に適合したレンズを選びましょう。前述の通り、キヤノンの主な一眼カメラには、EFマウント、EF-Sマウント、RFマウントの3種類があります。レンズを選ぶ際には、自身のカメラシステムに合ったマウント規格のレンズを選ぶことが重要です。
また、センサーサイズに関しても注意が必要です。基本的には、フルサイズの一眼レフカメラにはフルサイズ対応のEFマウント用レンズを、APS-Cサイズの一眼レフカメラにはAPS-Cサイズ対応のEF-Sマウント用レンズを装着します。
ただし、フルサイズ用のレンズをAPS-Cサイズの一眼レフカメラで使用することも可能です。その場合、焦点距離が約1.6倍に換算されます。
②単焦点レンズとズームレンズの違い
レンズは大きく分けて、焦点距離が固定された単焦点レンズと、焦点距離を変えられるズームレンズの2種類があります。
単焦点レンズは、一般的に開放F値が小さいレンズが多いため、多くの光を取り込み、高画質な写真を撮ることに適しています。加えて、大きく滑らかなボケが得られるため、美しい背景ボケを活かした作品づくりや、暗い場所での撮影に適しています。ただ、画角を変えるためには、撮影者自身が動いて距離感を調整しなければいけません。
一方、ズームレンズは焦点距離が可変のため、その場で画角を変えることができます。また、画質に関しても単焦点レンズと遜色ない、高画質で明るいズームレンズも多くラインアップされています。
撮影したいシーンや用途に合わせて、利便性も考慮した上でレンズを選びましょう。
関連記事:単焦点レンズとは?特徴やレンズ選びのポイントをご紹介
レンズは焦点距離によって、広角(約35mm以下)、標準(約50mm前後)、望遠(約80mm以上)の3つのタイプに分類されます。それぞれ、画角やボケ味、画面内の遠近感(パースペクティブ)などに特徴があります。
関連記事:焦点距離とは?画角との関係など基礎知識を解説
広角レンズは画角が広いため、目の前の風景を広範囲に捉えることができます。被写界深度(ピントが合って見える面の深さ)が深いため、画面全体にピントが合いやすいのも特徴です。さらに、広角レンズならではの特徴として、遠近感(パースペクティブ)が強調され、遠くのものがより遠くに見えます。
また、焦点距離が約20mm以下のレンズは「超広角レンズ」と呼ばれ、より画角が広くなります。
このような点から、広角レンズは風景撮影で特に活躍しますが、ポートレートやスナップ写真で背景のストーリー性を伝えるような使い方もできます。
関連記事:広角レンズとは?特徴と種類、選び方について解説
望遠レンズは、離れた位置から被写体をクローズアップして写すことができるレンズです。画角が狭いため、主題を切り取って撮影できるのが特徴です。
また、望遠レンズは距離感が圧縮され、画角の奥にある対象物が近く大きく見える効果(圧縮効果)があります。圧縮効果を利用することで、建物や並木の密集感を演出したり、大きな背景ボケを活かした迫力のある撮影ができます。
望遠レンズは、動物や運動会など、被写体との距離がある場合に活躍します。また、画角が狭くボケも大きくなるため、ポートレートなどにも重宝するほか、圧縮効果を利用した風景写真にも利用されます。焦点距離が約300mm以上のレンズは「超望遠レンズ」と呼ばれ、野鳥や飛行機、スポーツ試合、警戒心の強い動物などの撮影には不可欠です。
関連記事:望遠レンズとは?使い方やレンズ選びのポイントもご紹介
⑤開放F値
レンズの絞りを最も開いた状態のF値を「開放F値」と呼びます。開放F値が小さいほど、より多くの光をセンサーに取り込むことができ、明るい写真を撮りやすくなります。そのため、暗所での撮影や、速いシャッタースピードでも適正露出を得やすくなります。
また、開放F値が小さいレンズは、絞りを開いたときのボケ具合も大きくなりやすいです。そのため、背景ボケを活かしたポートレート撮影などでも活躍します。
関連記事:F値(絞り値)とは?設定例やシャッタースピード、ISO感度との関係まで徹底解説
超望遠ズームレンズ
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100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD a035(Model )
100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD(Model A035)は望遠撮影に求められる全てを叶えた一本です。望遠側で発生しやすい色収差を抑制するため、3枚のLDレンズを配置。さらに、タムロン独自のeBANDコーティングを採用することで、クリアでヌケの良い画質を実現します。また、AFが対象を素早く捕捉するので、どんなシャッターチャンスも逃しません。高い画質を維持しつつ機動力を高めるため、鏡筒部材の一部にマグネシウムを採用し、1,115gを達成しました。簡易防滴や防汚コートも搭載しており、屋外撮影でもフットワーク軽く被写体を追うことができます。
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SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2 a022(Model )
SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2 (Model A022)は高い評価を頂いてきたSP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD (Model A011)から、第2世代「G2」として、さらなる進化を遂げた超望遠ズームレンズです。光学性能の向上、AFの高速化、手ブレ補正効果の強化、防汚コートの採用、フレックスズームロック機構や別売の専用テレコンバーター開発など、撮影者が超望遠撮影時に求める要素を追求しています。
【最新情報】タムロン初の「キヤノンRFマウント」用レンズの開発を発表
これまでタムロンのキヤノン製一眼カメラ用レンズはEFマウント対応のみでしたが、遂に、待望のRFマウント用レンズの開発を発表いたしました。
発表のレンズは、APS-Cサイズミラーレス一眼カメラ用の大口径超広角ズームレンズ「11-20mm F/2.8 Di III-A RXD (Model B060)」です。
このレンズの主な特徴は以下の通りです。
1. 大口径超広角ズームレンズで楽しむダイナミックな写真表現
2. 超広角ズームレンズとは思えないほどの小型軽量設計
3. 優れた光学性能
4. 最短撮影距離0.15m、最大撮影倍率1:4で楽しむワイドマクロの世界
5. 静止画・動画撮影の両面で的確に対象を捉える、高性能AF
11-20mm F2.8 (Model B060)は小型軽量でありながら、妥協のない光学設計で高い描写力を実現しています。コンパクトなAPS-Cサイズミラーレスカメラボディとのバランスもよく、普段使いとして最適です。
発売時期は2024年内を予定しています。実際に手にとっていただけるまで、期待してお待ちください。
関連記事:[開発発表]タムロン初の「キヤノンRFマウント」用 小型軽量の大口径F2.8超広角ズームレンズ 11-20mm F/2.8 Di III-A RXD (Model B060)