2024.07.31
写真家 北島 清隆氏がタムロン28-300mm F4-7.1 (Model A074)ソニー Eマウント用で写す、沖縄の自然
写真家 北島 清隆氏がタムロン28-300mm F4-7.1 (Model A074)ソニー Eマウント用で写す、沖縄の自然


写真家の北島清隆です。沖縄の離島を旅しながら海や空や島の彩りをテーマに撮影活動をしています。実は以前、タムロンの旧モデルの28-300mmズームレンズをよく使っていました。今回新しい高倍率ズームレンズ28-300mm F/4-7.1 Di III VC VXD (Model A074)を使用して驚いたのは、手ブレ補正機構VC (Vibration Compensation)を搭載し、こんなにも小さくそしてこんなにも軽いのかということでした。
最近はミラーレスカメラが主流でボディが小さくなったことから、あまり大きなレンズをつけるとバランスが悪くなり、持ち歩くとストレスになるのですが、このサイズならソニー α7R Ⅳにつけてもちょうどいいサイズでバランスも良く、よく作ることができたなと思いました。また広角端28mmでの最短撮影距離0.19mでワイドマクロも撮影でき、描写もズーム全域で素晴らしく、レンズ交換をしないでいろいろな島の景色を撮影するにはもってこいのレンズだと思います。
一枚目の写真 焦点距離:300mm 絞り:F7.1 シャッタースピード:1/1250秒 ISO感度:200 使用カメラ:Sony α7R IV
ブーゲンビリアといえば南国で咲く花。ピンクに色付いているのは葉で、小さい白いのが花です。葉のピンク色にもグラデーションがあってしっかり表現できていました、またボケ味もやわらかく玉ボケも綺麗に出ていました。
自らも趣味としているマリンスポーツの撮影は、得意で好きな被写体です。ウィンドサーフィンは自由に海を走れるので、この10.7倍の高倍率ズームレンズだとさまざまな画角で捉えることができて撮影の幅が広がります。そして何よりもフリースタイルの技を極めるほんのわずかな瞬間を高速AFが威力を発揮し、技のキレや水飛沫を驚くほど綺麗に写し撮ることができました。
波の撮影は楽しい!同じ波は二度となく、特にリーフにぶつかって割れる瞬間が美しい。
このレンズで一番びっくりしたのは、白飛びせずに、波が崩れた時のいろんな白がしっかり描写されていたことです。ここまで綺麗に撮れるレンズの進化を感じながら、時間を忘れ何十回もシャッターを切っていました。
空を見上げるとモーターパラグライダーが青空に現れてきました。こんな時でも300mmあるズームレンズのおかげで自由に構図を決めて撮影できました。また上空を撮影する際、体勢が崩れ手ブレしやすくなるのですが、強力な手ブレ補正機構のおかげでブレることなく撮影できたので安心でした。
沖縄では南国ならではのカラフルなフルーツが沢山あります。その中でも今回スターフルーツという星形のフルーツを広角端での最短撮影距離0.19mで撮影にチャレンジしてみました。ここまで寄れるという驚きだけなく表面の質感も表現でき、背景の青い空、青い海がきれいにボケてくれて非常に爽やかな作品になりました。
与那国島の固有種のヨナグニ馬の子ども。色合いもちょっと変わっていてかわいらしく、広角側で拡がりのある写真を撮りたくて近寄っていきました。人馴れしているのか近寄っても逃げることなく、逆にポーズをとってくれ、仔馬らしい産毛の一本一本までも綺麗に写し撮れた一枚でした。
日本最西端の与那国島、高台で岩と緑の感じが海外のような雰囲気がある東崎展望台で威風堂々としていた与那国馬を撮影しました。300mmで撮影することで背景がぐっと迫ってくる圧縮効果は迫力満点、そして馬のたてがみが風になびく様や毛並みまで高精細に表現できました。