2023.11.06
写真家 坂井田 富三氏が、タムロン17-50mm F4 (Model A068)で撮るストリートスナップ「Tokyo Landscape」
写真家 坂井田 富三氏が、タムロン17-50mm F4 (Model A068)で撮るストリートスナップ「Tokyo Landscape」


写真家の坂井田 富三です。普段は広角レンズや標準レンズを持って、都心をぶらぶらと散策しながら被写体探しをしている事が多いのですが、今回発売になったタムロン 17-50mm F/4 Di III VXD (Model A068)は、フルサイズミラーレス対応の超広角から標準域をカバーするレンズで、まさに私の撮影スタイルにぴったりとハマったレンズです。これ一本で超広角と標準50mmの画角が、レンズ交換せずスムーズに撮影する事ができるようになり、持ち歩く撮影機材もコンパクトになりました。軽快なフットワークを確保できるこのレンズは、ストリートでシャッターチャンスを逃すことの無い魅力的なレンズです。
一枚目の写真 焦点距離:17mm 絞り:F8 シャッタースピード:1/30秒 ISO感度:400 使用カメラ:ソニー α7R V
高層ビルが立ち並ぶ東京都内には様々な空間があり、直線と曲線の調和を楽しませてくれるポイントが多く存在します。そんな場所を探し求めて歩き回るのには、コンパクトで軽量な機材が欠かせません。このレンズの超広角17mmは、そんな空間を切り取って表現するのにちょうどいい画角です。
金属やコンクリートの質感、そのシャープさにおいて、求めていた以上の表現力を感じます。レンズ本体は軽く、カメラとの重量・大きさのバランスも良いので、真上を見上げる撮影スタイルでも首が疲れることもなく、スローシャッターでも安定して撮影することができました。
超広角レンズを使用する際に気になってくるのがフレアやゴーストの発生です。17-50mm F4は、強い照明に対してのゴースト発生も効果的に抑制されています。
この写真はビルの屋上展望施設で撮影したもので、普段はこういったシーンではガラスの反射を除去するためにPLフィルターなどを使用したりするのですが、今回はあえてPLフィルターを使用せずにガラス越しに風景を撮影し、ガラスに映り込んだ展望施設で楽しむ人々を、印象的に空の空間に配置するように撮影をしています。50mm端では周辺まで非常に高い解像感があり、このような細かな建物などの風景も非常に満足のいく描写をしてくれます。
被写体を印象的に撮影できる方法として、超広角レンズのパースの歪みを最大限に活用。被写体の真上に腕を伸ばしてバリアングルモニターを使用して撮影しました。軽量で最短撮影距離も短いレンズならではの撮影スタイルです。
望遠端50mmで、ほぼ最短撮影距離での撮影です。ストリートスナップを楽しむ中で、ピンポイントで気になった被写体に大胆に寄って撮影できるのは、表現の幅を大きく広げてくれます。
人間の瞬きの瞬間をイメージし、スローシャッターで撮影してみました。
休日の歩行者天国は多くの人が縦横無尽に様々なスピードで行き交うので、スローシャッター撮影によって、人の動き・時間の流れを表現できます。
多くの人が行き交う歴史ある東京駅の丸の内駅舎です。大正時代の姿に復元された丸の内駅舎のドーム屋根の内側や壁には、細やかな彫刻が施されています。17mmのワイドな焦点距離を活かせるローアングルでの撮影で、歴史ある駅舎の荘厳さを引き出すことができます。
記事で紹介された製品
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17-50mm F/4 Di III VXD a068(Model )
17-50mm F/4 Di III VXD (Model A068)は、静止画や動画撮影で使用用途の高い焦点距離をカバーした、超広角域17mmから標準域50mmまでをF4通しでカバーする広角ズームレンズです。ズーム全域で高い描写力を達成しており、画面周辺までクリアに描きます。AF駆動には静粛性・俊敏性に優れたリニアモーターフォーカス機構VXD (Voice-coil eXtreme-torque Drive)を採用し、高速・高精度なAFを実現。また、インナーズーム機構の採用により、ズーム時に長さが変化しないため、静止画撮影だけでなく、ジンバルなどに搭載してもバランスがとりやすく、動画撮影にも最適です。さらに、広角端で最短撮影距離0.19m、望遠端で0.3mと近接撮影能力が高く、被写体に思いきり寄れるため、様々な撮影シーンで個性豊かな一枚を撮影することができます。 機動力・利便性に長けたこの1本を持ち歩けば、静止画・動画問わず、ダイナミックな風景からスナップ撮影まで、レンズ交換をせずにバリエーション豊かな撮影が可能です。