2023.11.15
写真家 関 一也氏によるタムロン17-50mm F4 (Model A068)レンズレビュー、風景とポートレートレンズとしての究極の選択
写真家 関 一也氏によるタムロン17-50mm F4 (Model A068)レンズレビュー、風景とポートレートレンズとしての究極の選択


写真家の関 一也氏による、新しく発売した広角ズーム、タムロン 17-50mm F/4 Di III VXD (Model A068)を使った、風景とポートレート作品のレンズレビューをお届けします。17-50mm F4の特長に沿ってご紹介する、コメントと作品をご覧ください。
一枚目の写真 焦点距離:17mm 絞り:F4 シャッタースピード:1/200秒 ISO感度:200 使用カメラ:Sony α1
私の普段の撮影スタイルでは風景とポートレートを撮影する機会が多く、「風景×ポートレート」の作品を撮影する場合の殆どが、超広角〜標準域のレンズです。
今回のタムロン17-50mm F4はF値が4固定で、超広角17mmから標準50mmを一本でカバーすることができる唯一無二のレンズです。16-35mmなどの超広角ズームと違って標準域が広いため汎用性が高く、F4固定は非常に使い勝手が良く、コンパクトでバランスがいいレンズです。
このレンズは、超広角17mmから標準50mmまでの焦点距離を持っています。風景写真家としては、壮大な風景を広く捉えることができ、特に都市のスカイラインや大自然の景色をダイナミックに描写するのに最適です。一方50mmは、ポートレートにおいて自然な視点を提供し、被写体の表情やポーズを美しく捉えることができます。
多くのズームレンズは、ズームリングを回すとレンズが前方に伸びますが、このレンズはインナーズーム機構を採用しているため、レンズの長さが変化せずに一定です。これにより、手持ち撮影時のバランスが良く、風景撮影での三脚使用時も安定して撮影することができます。
17-50mm F4は、ズームレンズとしては驚くべきマクロ撮影能力を持っています。風景の中の小さな花や昆虫、ポートレート時のアクセサリーやメイクのディテールをクローズアップで鮮明に撮影することができます。
レンズのボディには、必要な操作ボタンやリングが配置されており、撮影中でも操作が容易です。これにより、風景やポートレートの撮影時にも迅速な設定変更や調整が可能です。
タムロン17-50mm F4は、風景とポートレートの両方に対応する機能と性能を持つレンズとして、とても魅力的なレンズとなっています。このレンズ一本で、幅広いシーンと被写体に対応できるということは、風景とポートレートだけに捉われず、写真撮影を楽しむ多くの方にとって、非常に価値があるレンズだと感じました。
記事で紹介された製品
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17-50mm F/4 Di III VXD a068(Model )
17-50mm F/4 Di III VXD (Model A068)は、静止画や動画撮影で使用用途の高い焦点距離をカバーした、超広角域17mmから標準域50mmまでをF4通しでカバーする広角ズームレンズです。ズーム全域で高い描写力を達成しており、画面周辺までクリアに描きます。AF駆動には静粛性・俊敏性に優れたリニアモーターフォーカス機構VXD (Voice-coil eXtreme-torque Drive)を採用し、高速・高精度なAFを実現。また、インナーズーム機構の採用により、ズーム時に長さが変化しないため、静止画撮影だけでなく、ジンバルなどに搭載してもバランスがとりやすく、動画撮影にも最適です。さらに、広角端で最短撮影距離0.19m、望遠端で0.3mと近接撮影能力が高く、被写体に思いきり寄れるため、様々な撮影シーンで個性豊かな一枚を撮影することができます。 機動力・利便性に長けたこの1本を持ち歩けば、静止画・動画問わず、ダイナミックな風景からスナップ撮影まで、レンズ交換をせずにバリエーション豊かな撮影が可能です。