2023.10.19
映像クリエイター AUXOUT氏がタムロン17-50mm F4 (Model A068)で楽しみながら撮る、韓国の旅スナップとポートレート
映像クリエイター AUXOUT氏がタムロン17-50mm F4 (Model A068)で楽しみながら撮る、韓国の旅スナップとポートレート
旅好きなクリエイターは、訪れた場所の思い出を作品として写真や動画に残すためにシャッターを切ります。これまで、僕は写真や動画の品質にこだわりすぎて、たくさんの機材を持ち歩き、汗を流しながら必死に撮影していました。編集した写真や動画を見ても、「大変だったなぁ」という思い出が蘇ってきて、いつの間にか本来の「旅」の目的を見失っているように感じていました。そんな折に、タムロン17-50mm F/4 Di III VXD (Model A068)というレンズを手にする機会があり、このレンズなら初心に帰って旅を楽しむことと、思い出の作品を残すことが両立できるのではないかという思いで、妻と韓国へ旅立ちました。
このレンズの最大の特長は、17mmから50mmという広角から標準までを、これ1本でカバーできることだと思います。広角17mmでは異国の風景を切り取り、35mm付近では街角で見つけた面白いものをスナップし、50mmではポートレート撮影を気軽に楽しむ事ができます。写真と動画では画角の好みも異なりますが、このレンズさえあれば僕の旅に必要な画角の9割をカバーできます。
レンズの本数を抑えることで、カメラバッグの空いたスペースにジンバルなどの機材を詰め込むことができます。さらに、このレンズはインナーズームを採用しているため、重心が変わりにくくなります。一度ジンバルでバランスを取っておけば、撮影中にストレスを感じることなく、写真から動画への機材の切り替えもスムーズに行えます。限られた時間の中での撮影では、これまで撮影スポットを見つけても、ここは写真だけ、動画だけといった割り切りが必要でしたが、今回は時間をかけずにどちらも思うままに撮影する事ができました。
そして写りについても、僕の好きなタムロンならではのエッジの強すぎない柔らかな描写性能が、この17-50mm F4でも健在でした。写真においてはSony α7R Vを使用していますが、高画素機のポテンシャルを引き出す高い解像感を持ちつつも、硬すぎず柔らかな写りが非常にお気に入りです。特に僕は、動画においては編集時にフィルムルックな雰囲気になるように調整を行うことが多いのですが、タムロンレンズはまさにそういった雰囲気が作りやすいと感じています。
普段はもう少し明るいレンズを使っているので、F4通しのズームレンズとなると、暗所での撮影やボケ感に不安があったのですが、実際に使ってみると全くの杞憂でした。動画撮影では適切な動体ブレを得るためにシャッタースピードを1/50や1/100程度で撮影することが多くなります。明るすぎるとNDフィルターを使用して減光する必要がありますが、晴れた日中などではむしろF4程度の絞りの方が撮影はしやすかったです。暗所についても今回使用したSony α7R VはISO12,800以上でも綺麗に撮影できる高感度カメラだった事もあって、全く問題ありませんでした。
ボケに関しては、極端に大きく背景をボカすのは難しいですが、今回のような、旅で気軽に使いたいというケースにおいては、ポートレートでも何処で撮ったのかわからなくなるほど大きく背景をボカしたいという事も無いので問題ありませんでした。ボケ量がそれほど大きくない場合、レンズによってはうるさく感じる事がありますが、17-50mm F4ではそういった事も少なく、柔らかく自然な背景ボケを得られると思います。
また、動画撮影において17-50mmは専用ソフトウェアのTAMRON Lens UtilityTMを使用することができ、モバイル版ではAndroid対応しています。レンズとスマートフォンをUSBケーブルで接続すれば、映像表現で便利なA-Bフォーカスなどの機能を使用することができます。僕はこういった撮影方法は毎回必ず使うということはありませんが、だからこそ、いざやろうと思った時に特別な機材がなくてもスマートフォン一つでできるのはとても良いと思います。
今回は久しぶりの海外での撮影となりましたが、撮影が大変だったという記憶は無いのに、明らかにこれまで以上に撮影点数が多かった事に驚きました。心の余裕ってシャッターを切る回数に比例するんですね。(笑)もちろん日常の普段使いにおいても、カジュアルに写真撮影や動画を楽しみたい方には非常に使い勝手の良いレンズだと思います。17-50mmがカバーする範囲の単焦点レンズだけでも、僕は20mm、24mm、35mm、40mm、50mmと持っていますが、気軽に撮影したいと思う時に持って行けるのはせいぜい2本が限度なのに対して、このレンズは1本で何でも撮れてしまうので、複数のレンズを揃えるのが難しい方や、カメラ初心者の方にもおすすめです。ぜひ 17-50mm F4 (Model A068)で写真や動画撮影を楽しんでください。
Happy Shooting.
記事で紹介された製品
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17-50mm F/4 Di III VXD a068(Model )
17-50mm F/4 Di III VXD (Model A068)は、静止画や動画撮影で使用用途の高い焦点距離をカバーした、超広角域17mmから標準域50mmまでをF4通しでカバーする広角ズームレンズです。ズーム全域で高い描写力を達成しており、画面周辺までクリアに描きます。AF駆動には静粛性・俊敏性に優れたリニアモーターフォーカス機構VXD (Voice-coil eXtreme-torque Drive)を採用し、高速・高精度なAFを実現。また、インナーズーム機構の採用により、ズーム時に長さが変化しないため、静止画撮影だけでなく、ジンバルなどに搭載してもバランスがとりやすく、動画撮影にも最適です。さらに、広角端で最短撮影距離0.19m、望遠端で0.3mと近接撮影能力が高く、被写体に思いきり寄れるため、様々な撮影シーンで個性豊かな一枚を撮影することができます。 機動力・利便性に長けたこの1本を持ち歩けば、静止画・動画問わず、ダイナミックな風景からスナップ撮影まで、レンズ交換をせずにバリエーション豊かな撮影が可能です。