2023.06.02
写真家 塙真一氏がタムロン11-20mm F2.8 (Model B060)富士フイルムXマウント用で撮る、小田原・清里の旅スナップ
写真家 塙真一氏がタムロン11-20mm F2.8 (Model B060)富士フイルムXマウント用で撮る、小田原・清里の旅スナップ
スナップから風景撮影まで、ぜひとも持っておきたいのが広角ズームレンズです。新製品のタムロン11-20mm F/2.8 Di III-A RXD(Model B060)はAPS-Cサイズのミラーレスカメラ用として設計されているため、非常に軽量コンパクトなのが特徴です。タムロン 17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD (Model B070)などの標準ズームとの2本体制で持ち歩けば目の前の景色はだいたい思い通りの画角で切り撮ることができますし、F2.8通しのレンズを2本持ち歩いても荷物の重さに悩まされることはありません。その上、ズーム全域で開放F値 F2.8と明るいため、夕方の風景撮影や夜の街スナップでもあまりISO感度を上げずに手持ち撮影ができるのがありがたいと思いました。
今回ご覧いただく渓流の写真ではNDフィルターを使用しています。11-20mm F2.8は前面のレンズが飛び出していないタイプのため、67mm径のフィルターが装着できる点も良いと思いました。
描写力に関しては言うことありません。APS-C用のデジタル専用設計ですから、ピント面は驚くほどシャープで、使用した富士フイルムX-H2の4000万画素の実力を余すことなく発揮してくれました。もちろん、画面の中央部だけでなく周辺部でも像が流れるようなことも一切ありませんでした。画面全体が素晴らしい描写ですので、風景撮影などでもメインのレンズとして使っていくことができます。
最短撮影距離も広角端で0.15mと短いため、被写体に思い切り寄りつつも背景を入れ込んだダイナミックな構図を狙えるのも楽しいです。
「描写力・携帯性・開放F値」の明るさと三拍子揃ったバランスの良い広角ズームレンズだと感じました。
Shinichi Hanawa 塙 真一
東京都出身。人物をメインの被写体とするフリーランスのフォトグラファー。カメラ誌に写真や記事を寄稿するほか、役者、タレント、政治家などの撮影も行う。また、海外での肖像写真撮影、街風景のスナップ、夜の街を撮る「夜スナ!」をライフワークとする。写真展の開催も多数。
記事で紹介された製品
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11-20mm F/2.8 Di III-A RXD b060(Model )
11-20mm F/2.8 Di III-A RXD (Model B060)は、大口径F2.8でありながら小型軽量と高い描写力を実現。コンパクトなAPS-Cサイズミラーレスカメラボディとのバランスもよく、普段使いとして最適です。広角端11mmでは最短撮影距離0.15m、最大撮影倍率1:4と驚異的な近接撮影能力を実現し、パースペクティブの効いたデフォルメ効果を活かしたワイドマクロ撮影が可能。また、AF駆動には静粛性に優れたステッピングモーターユニットRXD (Rapid eXtra-silent stepping Drive)を搭載しており、静止画だけでなく動画撮影にも適しています。加えて、屋外での撮影を考慮した簡易防滴構造や防汚コートを採用するなど、超広角大口径F2.8の高画質を手軽にお楽しみいただくことができる、実用性の高いレンズです。