2021.12.29
写真家 鹿野 貴司氏が、タムロン18-300mm F3.5-6.3 (Model B061)ソニー Eマウント用で印象的に切り取る、街角スナップ
写真家 鹿野 貴司氏が、タムロン18-300mm F3.5-6.3 (Model B061)ソニー Eマウント用で印象的に切り取る、街角スナップ
仕事ではフルサイズで高画素のソニー α7R IV・α7R IIIに、昨年6月に発売されたタムロン28-200mm F2.8-5.6 (Model A071)を着けて撮影することがほとんどです。極端に広い画角やボケが必要なとき以外はこれ一本で事足りますし、センサーにゴミが付着するリスクを考えると、レンズ交換の頻度が減る(場合によっては不要になる)高倍率ズームは好都合です。
そんな僕が今回、APS-Cサイズミラーレス一眼カメラ対応の18-300mm F3.5-6.3 (Model B061)を試してみることができました。使い慣れた28-200mm F2.8-5.6 (Model A071)と比べると広角側の画角はほぼ同じですが、望遠側が一気に2.5倍、450mm相当まで伸びています。200mm相当を超えてからの画角や圧縮効果は、写真に強い視覚効果をもたらします。また僕のフィールドである街角のスナップでは、印象的な部分を切り取ることができるおもしろさもあります。
最近は一時より外出の機会も増えましたが、それでも私的な用事や撮影は近場で済ます習慣がここ1年半で定着してきました。というわけで今回の写真もすべて、徒歩あるいは自転車での行動中に撮影したものです。自転車では18-300mm F3.5-6.3 (Model B061)を装着したα6400を首から提げて走り回りました。これが僕のいつもの撮影スタイルですが、カメラ・レンズの重量が1.5kgを超えると辛くなります。かといって軽すぎると止まって構えたときの安定感がありません。その点でレンズの重量が620g、カメラと組み合わせても1kgちょっとというのはちょうどいい重量感でした。
高倍率ズームは以前なら、望遠端の画質はやや妥協というか諦めが必要だったイメージがありましたが、今回の18-300mm F3.5-6.3 (Model B061)は300mmでも写りがしっかりしていて、且つシャープです。しかもこのサイズで手ブレ補正機構VCが搭載されているので、手ブレ補正機構のないカメラでも安心して使えると思います。ソニー Eマウント用だけでなく、富士フイルムXマウント用もラインナップされているので、多くの方がこのレンズのメリットを享受できるのではないでしょうか。