2022.01.27
写真家 張天航氏が第2世代「G2」の大口径標準ズーム、タムロン28-75mm F2.8 G2 (Model A063)で撮る、かわいらしいペットたち
私はペットと触れ合いながら撮影をしている、ペット撮影のカメラマンです。片手でカメラを持ちながら、様々なアングルで撮影をしているため、カメラはもちろん、レンズのサイズ感や重さをとても重視しています。今回使用したタムロンのフルサイズミラーレス用ソニー Eマウントの大口径標準ズームレンズ、28-75mm F2.8 G2は、軽量コンパクトで取り回しがとても楽でした。しっかりした造りでありながら、外観デザインはすっきりとしています。ズームリングは適度なトルク感があり、手に馴染んでスムーズです。初代モデルから第2世代「G2」へと進化したことにより、レンズ全体の雰囲気は洗練されたものになっています。
28mmから75mmという焦点距離は、一般的な24-70mmの焦点距離より望遠側がわずかに長いという、一見小さな違いですが、ペット撮影にはとても有効だと感じました。特に屋外での望遠域の撮影では、たとえわずかでも、長めの焦点距離の方がより遠くから撮影することができます。10mくらいの距離にいるペットを撮影するのにとても重宝しました。極端な遠近感や広い視野が必要なときには超広角レンズや魚眼レンズに切り替えますが、標準ズームについては、広角側の焦点距離より、望遠側の焦点距離を重視しています。
光学性能については、色の再現性が優れていると感じました。撮影時の良い光の状態と狙った色がそのまま再現されるので、後の調整はほとんど必要ありません。画像のシャープネスも良好で、優れた描写が得られました。屋外の撮影では、メインのペットが際立つよう被写界深度をコントロールして、背景の木々の枝や葉をできるだけボケさせますが、28-75mm F2.8 G2のボケ味はとても自然で、柔らかな印象の写真に仕上がりました。
そして、私が最も気にしているのがフォーカススピードです。活発に動き回るペット撮影ではピント合わせは注意が必要で、カメラとレンズの両方に高いフォーカス性能が求められます。いくらカメラボディのフォーカス性能が優れていても、レンズのフォーカススピードが追いついていなければ意味がありません。28-75mm F2.8 G2のフォーカススピードは私の予想をはるかに超えていて、カメラボディのフォーカシングシステムが十分に活かされました。特に遠くから走ってくるペットを撮影した時には、ペットの顔をずっと追従してピントを合わせてくれるなど、非常に高いパフォーマンスを発揮してくれました。
Tianhang Zhang 張天航
Ying Chong Photographyを起業。Visual China 500pxにて年間トップ10写真家に選出される。IPA国際写真賞受賞写真家。世界的なペット写真コンテスト「DPY」を受賞したアジア人初の写真家としても知られている。中国で初めて、北京国際写真週間、平遥国際写真展、大理国際写真展に出展するなど、精力的に活動。著書に「The Running Photographer – A Complete Guide to Family Pet Photography」がある。CCTV、BTV、湖北TV、Travel TV、BONなどのアメリカのラジオ局のメディアに出演している。