2021.11.05
写真家 Jose Mostajo氏がタムロン35-150mm F2-2.8 (Model A058)で撮影した、ペルーの風景やスナップなど10作品を公開
ペルー出身の私は、よく旅に出かけます。今回は、ワラスとクスコの街やその周辺へハイキングに出かけ、山頂の風景などを撮影してきました。マチュピチュの遺跡、虹の山の色、ピスコ山の頂上など、様々な景色が見られるため、時間をかけてそれらの風景を撮影しました。使用したレンズは、ソニー Eマウント用の大口径望遠ズームレンズ、タムロン35-150mm F/2-2.8 Di III VXD (Model A058)です。このレンズは幅広い焦点距離に加え、大口径F2-2.8で、風景、都市、人物などあらゆるものを撮影するために必要な柔軟性を兼ね備えていました。
日の出や日没の撮影では、F2始まりであることのメリットを強く感じました。ISO感度を低く抑えることができ、開放でも写りはシャープです。また、堅牢性も高く、サイズは他のF2.8ズームと同程度でありながら、しっかりとした造りです。簡易防滴構造も備えているため、雪の降る山での撮影や、雨が降りだした際も問題なく撮影することができました。
また、広角端35mmでの最短撮影距離0.33mを活かして、自生している植物などを間近で撮影するのにも役立ちました。開放F2で撮影すれば、背景が柔らかくボケて被写体を際立たせることもできます。風景撮影をはじめ、近接撮影も可能で、何本もの明るい単焦点レンズを1本にまとめたかのように感じました。撮影する前は、150mmにF2.8は必要なのか? と思っていましたが、使ってみてその必要性に気付きました。特に夕日が沈むときに望遠側で山を大きく引き寄せて撮りたいときなど、F2.8という明るさを実感しました。
もう一つの嬉しい驚きは、静かで速いAFです。リニアモーターフォーカス機構VXDを採用しているため、ほぼ無音でありながら、常に高速かつ正確に動作し、全速力で走るラマや上空を飛ぶコンドルに出会ったときも、連写にも対応している高速AFで問題なく捉えることができました。
マウンテンハイカーとして常に旅をしている私にとって、このレンズは荷物を少なくできるありがたい存在です。この1本があればプロの現場でのポートレート撮影や、トレッキングをしながらの風景撮影、そして低照度のカフェではテーブルフォトなども撮影することができます。素晴らしい光学性能を備えた高品質なレンズなので、常にバッグに入れておけば、活躍すること間違いなしです。