2021.10.06
写真家 塙 真一氏が高倍率ズーム、タムロン18-300mm F3.5-6.3 (Model B061)富士フイルムXマウント用で北陸などの旅スナップを公開
写真家 塙 真一氏が高倍率ズーム、タムロン18-300mm F3.5-6.3 (Model B061)富士フイルムXマウント用で北陸などの旅スナップを公開
旅に出たら、写真を撮ることはもはや当たり前のこと。どんな人でも旅先で写真を撮ることでしょう。ただ、そのときに持っているカメラ、レンズというのは人それぞれです。私はせっかくの思い出は、良いカメラとレンズで残しておきたいと思っています。とはいえ、旅先でどんなシーンを見つけ、どのように撮りたいと思うかは、出発前にはなかなか想像できません。だから、ついついあのレンズもこのレンズも持っていこうとなってしまい、気がつくと重装備で歩いていて、荷物の多さに後悔してしまうこともあります。
今回の旅では富士フイルムのX-S10に新しい高倍率ズームレンズ、タムロン18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD (Model B061)だけを持って、色々な街を歩きました。広角から超望遠までを一本でカバーできるため、レンズ交換の必要性を感じることはありません。日常的なシーンなら18mmのワイド端から70mm付近の中望遠で切り撮ればいいし、遠くに見える美しい景色を写真に残しておきたいと思ったときには、最大300mm(450mm相当)の超望遠撮影ができます。手ブレ補正機構VCが搭載されたレンズだけに、超望遠域でも手持ち撮影で被写体に向かえるのはありがたいことです。広角端で0.15mまで寄れるという近接撮影能力も魅力です。
持っているレンズの画角に合わせて被写体を見つめることは、写真家にとってはごくごく自然な感覚です。このレンズでは広角から超望遠までをカバーしてくれるため、被写体を見つめる眼も自ずと自由になり、レンズによる制約から開放された心地よさを感じました。被写体を自由に見つけて、自由に切り撮れることこそが、このレンズの本質なのでは、と思う今回の旅路でした。
Shinichi Hanawa 塙 真一
東京都出身。人物をメインの被写体とするフリーランスのフォトグラファー。カメラ誌に写真や記事を寄稿するほか、役者、タレント、政治家などの撮影も行う。また、海外での肖像写真撮影、街風景のスナップ、夜の街を撮る「夜スナ!」をライフワークとする。写真展の開催も多数。