2021.01.15
写真家 鈴木 啓太 urban氏がタムロン 17-70mm F2.8 (Model B070)ソニー Eマウント用で撮る、家族の日常
写真家 鈴木 啓太 urban氏がタムロン 17-70mm F2.8 (Model B070)ソニー Eマウント用で撮る、家族の日常
こんにちは!日々家族との些細な日常を記録し続けている、写真家の鈴木 啓太/urbanです。年末年始、家族で過ごす時間が増えると同時に、大切な瞬間を良いカメラとレンズで残しておけばよかったなと思うことはないでしょうか。小さいお子さんがいるご家庭では荷物も多くなりがちで、良い写真を撮りたいけど機材が重くて・・・という方も多いと思います。
今回使ったAPS-Cサイズミラーレス用大口径標準ズーム TAMRON 17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD (Model B070)は、500mlペットボトル1本分と同等の重さにもかかわらず、17mmから70mmまでの焦点距離と、美しいボケ味が楽しめるF2.8が揃ったとても高性能なレンズです。今回はSONY のAPS-C用のミラーレスカメラα6400との組み合わせで、家族の小さな思い出を撮影してきました。
一枚目の写真( 焦点距離:56mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/100 ISO感度:100)
公園の散歩など日常の何でもない風景をドラマチックに変えるためのコツは、逆光、開放、望遠です。冬の夕方の柔らかい光を見つけたら逆光を恐れず、+1~2露出補正して開放で撮影してみましょう。焦点距離は50~70mmを使うことでボケを大きくすることができます。
家族写真でよい写真を撮るコツは、いつでもカメラを持って歩くことです。実はこれ、小さい子どもがいる家庭では常に持ち歩くべき荷物が多いため、簡単なようで難しかったりします。525gという質量は、少しでも荷物を軽くしたいパパやママにはとてもありがたい軽さです。
小型のAPS-Cミラーレスカメラとこのレンズはどこにでも持ち歩ける組み合わせで、首から長時間かけていても重いと感じる瞬間はありませんでした。そして、手ブレ補正の有無も重要な要素のひとつ。子どもとのお出かけの時、手は常に繋いであげたいもの。片手で撮影しなければならないシチュエーションも多く、手ブレ補正があることでブレの無い鮮明な写真を撮ることが可能です。
おうちで遊ぶ事も増えてきている中で、子どもが何かに集中しているときはシャッターチャンス。ですが、そっとしてあげたいと思う事も多いはず。単焦点レンズだと近寄る必要があるので、子どもの集中力をそいでしまい、貴重なシャッターチャンスも一緒に逃してしまった・・・なんて事がよくあります。
APS-C対応の標準ズームレンズとして世界で初めて達成したというズーム比4.1倍の焦点距離は、貴重なシャッターチャンスを思うままに切り取れます。特に広角域は室内での撮影に重宝する上、広角特有のいやな歪みが全くないことに感動しました。広角端0.19m、望遠端0.39mの最短撮影距離は子どもの可愛いパーツにググっと寄ることも可能です。
お正月と言えば、毎年家族で初詣に行くのが恒例行事です。写真好きな我が家のルールは、一人につきカメラ一台。僕はα6400とTAMRON 17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD (Model B070)、妻はコンパクトなフィルムカメラ、息子は子ども用のトイカメラ。電車での移動がメインの我が家にとって、荷物の大きさとカメラ選びは相当なジレンマに陥ります。交換レンズを持って行く余裕がないため、スナップ、風景、家族写真とオールマイティに活躍できるレンズ選びがマスト。旅行にはズームレンズが便利ですが、画質や画像の歪みが気になったり、サイズも重く大きいなど悩みは付き物でした。
17-70mm F2.8はそのコンパクトなミラーレスボディと共に、先述した悩みをすべて解消し、かつ手ブレ補正までついている優れもの。写りの良いズームレンズほど、旅行向きのレンズはありません。焦点距離の選択肢が多いということはそれだけ多様なシチュエーションに対応でき、家族の思い出を余すことなく納めることができるからです。現時点で最良の旅行用レンズ、そう断言できます。
僕たちファミリー層が本当に欲しかったレンズは、こういうレンズだったと改めて気づかされた今回。除菌ジェルやマスク、タオルなど普段の生活でも特に荷物が多くなりがちなファミリー層にとって、1本でググっと寄った子どもの笑顔、風景と合わせた家族写真が撮れるレンズはとても重宝しました。
特に感じたのはズーム全域でF2.8という明るさ。F1.4クラスの明るいレンズだと開放を使いたくなる事が多く、気をつけないと家族みんなで集合写真を撮ったのにピントが合っていない!というミスが起こってしまいがち。F2.8という絞りはとても万能で、背景情報とボケの大きさを両立してくれるベストな値です。
単焦点レンズは被写体を足で追いかける必要があり、子どもを持つ親にはそれが難しいことが多々あります。その点ズームレンズは、ちゃんと子どもを見ながら好きな画角で色々なものを切り取れる強みがあります。勿論、写りも全域単焦点並みの描写力を誇るこのレンズ。お子さんとの思い出を余すことなく残したいパパ、ママには絶対使って欲しい、そんなレンズです。
Keita Suzuki 鈴木 啓太
家族写真&ポートレート写真家。カメラおよびレンズメーカーのセミナー講師をする傍ら、写真誌やwebコラムの連載などライターも手掛ける。また、都内近郊にて月2回100人規模のフィルムカメラワークショップ「フィルムさんぽ」を5年以上継続して行うなど、精力的に活動している。2021年自身初の著書となる「ポートレートのためのオールドレンズ入門」が玄光社より発刊された。
記事で紹介された製品
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17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD b070(Model )
17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD (Model B070)は、APS-Cサイズミラーレス一眼用の大口径標準ズームレンズです。普段使いに最適な17-70mm (35mm判換算:25.5-105mm相当)、ズーム比4.1倍を実現。画面全域において高い解像性能を維持します。また、手ブレ補正機構VCの搭載や、静かで滑らかなAF、フォーカスブリージングを抑えて快適な動画撮影をサポートします。大口径F2.8の高画質を静止画と動画、双方の撮影で手軽に楽しめる実用性の高いレンズです。