2020.11.30
水陸両用写真家 むらいさち氏がタムロン 70-300mm F4.5-6.3 (Model A047)で撮る、彩る秋の「しあわせの瞬間」
水陸両用写真家 むらいさち氏がタムロン 70-300mm F4.5-6.3 (Model A047)で撮る、彩る秋の「しあわせの瞬間」


みなさんこんにちは!水中から夜空のオーロラまで地球上の「しあわせの瞬間」を撮影している水陸両用写真家むらいさちです!
秋も深まりを見せてきて、冬の足音が聞こえてくるこの季節、そんな季節産まれの僕は秋が大好きです。
今年はどんな秋を撮ろうか思案していたとき、TAMRON 70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD (Model A047)と出会いました。まず、545gという、その重量に驚かされました!カタログを見ると「世界最小・最軽量」と書いてあり、納得しました。
僕がミラーレスカメラを使っているときの大きなストレスは、「カメラは軽くてコンパクトなのに、レンズが重い・・・」ということでした。そんな僕のストレスを解消してくれたのが、タムロンのレンズ達です。ソニーのEマウント用のレンズはどれもコンパクトで軽いのです。
一年の多くを旅先で過ごす僕にとっては、これほど撮影のアドバンテージになるものはありません。「じゃあ、写りはどうなの?」と思いますよね?それは作品を見て判断していただければと思います。今回は、このレンズを持ってコスモスの撮影と、紅葉を撮りに日光に行ってきました。
一枚目の写真( 焦点距離:300mm 絞り:F/6.3 シャッタースピード:1/320秒 ISO感度:400)
家からすぐ近くにある、コスモス畑へ。これだけ色とりどりのコスモスが撮れるのはこの場所だけだと思います。そんなコスモスを逆光の時間を選んで撮影。300㎜側の大きなボケを使ってふんわりと撮影してみました。
70-300mmと広範囲をカバーしているので、撮影の幅もぐっと広がる。今回はすべてAFで撮影しました。スムーズにピントを合わせてくれて、ストレスを感じることがなかったです。
300mm側でボケが強く撮れるのは分かったので、広角側でも撮影してみることに。ここのコスモスのカラフルさを表現しつつ撮影。最短距離で開放撮影すれば広角側でも作品が十分作れますね。
基本、太陽に向かってコスモスは咲くので、逆光だと後ろ姿ばかり、唯一目が合ったのがこの子。畑の中央近くにあったので通常では諦める被写体でも、焦点距離の長いこのレンズならば作品にできるのです。
焦点距離が長いほどボケは強くなりますが、同時に前ボケも多く入れられるということです。最初は曇りだった空も日の入り間近に太陽が差してきたので、お気に入りの場所に戻って撮影しました。絵本のワンシーンのような優しい作品が撮れました。
足元に咲いていた、きっと誰の目にも触れないお花。しゃがんで液晶画面を見ながら撮影。300㎜のレンズでしゃがんでの手持ちなど、ブレる条件の揃った厳しい状況ですが、このレンズの軽さとカメラの手ブレ補正のおかげで気軽に撮影できてしまいます。これは何気にすごい!
お花の撮影は、被写体に合わせて立ったりしゃがんだり。これがやっぱりしんどいのです。重いカメラとレンズを持ってスクワットをやっているようなもの。しかし、このレンズならばそれが苦になりませんでした、むしろそんなことすら忘れて撮影に没頭していました。
夕日が美しい時間はほんのわずか、撮影にいかに集中できるかって、なにより大切なことです。
この日は風があり、美しいリフレクションは撮れなかったけど、日本とは思えない景色が写欲を上げてくれます。簡易防滴なのも、アウトドアではストレスを大きく軽減してくれますね。
中禅寺湖の対岸の山が色づいていました。普段では諦めてしまうこんな景色にも手が届き、その美しい部分だけを切り取りました。この時は曇りでしたが、色を出したいときは晴れているとハイライトが飛び気味になってしまうので、曇りの方が良かったりします。
この日は、晴れたり曇ったり。一瞬光が差してきた瞬間に撮影。こんな時ズームレンズはとても便利。ピントも後ろに抜けることもなく、スムーズに合ってくれました。
風下のこの場所で、カモが羽を休めていました。そして湖面には紅葉の反射が。この時ほど、このレンズを持っていて良かったと思った時はありません。近づくと逃げてしまうし、遠くからこの部分だけを切り取れるのは本当にありがたい。この季節しか撮れないカットが撮れてとても嬉しかったです。
「ピヨピヨ」と森から声がして、近づいてみると赤い実を一心不乱に食べている鳥さん達。これも普段だと「かわいいね~」と通り過ぎてしまう被写体ですが、300mmあれば射程圏内に。カメラ内でクロップすれば450mmになるので、大きな望遠レンズを持ち歩かなくても気軽に手持ちで撮影できてしまいます。
最後は、もっとも感動した朝日の一枚で締めくくろうと思います。
「とにかく軽くて軽快」それが一番でした。お花撮影での立ったりしゃがんだり、日光での山歩きにしても、何より軽いは正義です!普段僕は身体への負荷が大きいので、首からカメラは掛けず、肩掛けにしています。でも、気づいたら首から掛けて撮影していました(笑)。当然、首から掛けた方が速射性があるので良いに決まっています。自分でも驚くほどの軽さ、しかもレンズ径が他のレンズと同じ67mm。カメラバッグに入れていてもかさばらず、まさに新しい望遠レンズでした。レンズに手ブレは付いていませんが、カメラ側の機能を使えば十分に補えるので全く心配ありませんでした。そのおかげでレンズがより軽量化されています。
このレンズは、取り回しが良いので子供の運動会などで使いたい方から、風景撮影している方までしっかりサポートしてくれます。もちろんその写りが素晴らしいのは作品を見てもらえれば分かると思います。どんどん写真の可能性を広げてくれるタムロンのレンズ、次はどんなレンズが出てくるのか今からとっても楽しみです!

Sachi Murai むらいさち
ゆるふわ写真家。沖縄県座間味村観光大使。 沖縄県座間味村でのダイビングガイドを経て写真の世界へ。ダイビング雑誌社のカメラマンを経て独立。 水中から夜空のオーロラまで、地球上のあらゆる場所で、自身のテーマである「しあわせのとき」を求め、独自の感性で撮影を続けている。 2024年3月には、オリンパスプラザ台北にて写真展「Earth Colors」を開催予定。 国内では、2024年5月に東京、フジフイルムスクエアにて、札幌では7月、大阪では8月に、水中写真展「FantaSea」を開催予定。写真集も発売予定。詳細はむらいさちSNSにて。 著書:「ALOHEART」、「LinoLino」、「きせきのしま」、「FantaSea」、「しあわせのとき」、「Life is Beautiful」、「Earth Colors」、「よるのこどものあかるいゆめ」
記事で紹介された製品
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70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD a047(Model )
70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD (Model A047)は望遠撮影をより多くの方に楽しんでいただくために生まれました。幅広い望遠域をカバーしながらも、軽量・コンパクトサイズを実現。特殊硝材の採用により、色収差をはじめとした諸収差を抑制し、高画像と美しいボケ味が楽しめます。また、AF駆動には静粛性に優れた高速・精密なステッピングモーターユニットRXDを搭載。風景やスポーツ、鉄道、飛行機の他、ポートレートやスナップなど、手持ちで軽快に撮影を楽しみたいシーンでもその力を発揮します。