星空撮影でおすすめの焦点距離は?」と聞かれると「20mmよりも広角と答えています。この17-28mm F/2.8 はその基準を満たす超広角17mmから始まり、標準的な画角で使いやすい28mmまでをカバーしています。星空撮影だけでなく、普段使いにも最適な焦点距離です。

私がこのレンズに対して好感を持てたポイントとして、細かいことなのですが「ピントリングの位置」があります。

星景写真では高湿度・低温で撮影する状況が多く、レンズの結露防止のためにレンズヒーターを巻きます。このレンズヒーター、レンズフード付近に巻いて前玉を温めることで最も効果を高められるのですが、多くのレンズがフード付近にピントリングがあるため、レンズヒーターを巻くとピントリングが隠れてしまい、気づいたらピントがずれていたとか、湿度が変化してピントを合わせ直したいときに一度レンズヒーターを外さなければならないなど、いろいろと面倒なことが起こるのです。

ですが17-28mm F2.8はピントリングが手前の位置にあるため、レンズヒーターを巻いた際にピントリングが隠れません。実は星景写真の定番レンズとして名高いTAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD G2 (Model A041)も同じ仕様になっていて、非常に細かい部分ではありますが、実際に星空撮影をする立場から見て好印象な設計です。

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