2019.11.07
写真家 別所 隆弘氏がタムロン 17-28mm F2.8 Di III RXD (Model A046)で撮る沖縄・滋賀の風景
写真家 別所 隆弘氏がタムロン 17-28mm F2.8 Di III RXD (Model A046)で撮る沖縄・滋賀の風景
皆さん、こんにちは。TAMRONオフィシャルブログ二回目登場の別所です。前回は昨年日本のカメラ界を席巻したTAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)のレビューでした。28-75mm F/2.8は本当に素晴らしいレンズでした。私はあのレビューを書きながら、その頃すでに流れていた「タムロンは次に超広角を出すらしい」という噂のことを考えていました。そして同時に確信もしていました。「本当に出たら、それは素晴らしいレンズになるだろうな」と。
今回改めて言うことができます。TAMRON 17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046)は、ミラーレス時代を代表する理想の超広角ズームレンズです。28-75mm F/2.8と同様、極めて軽く、取り回しがよく、絶妙のズーム域の選択で、描写にも隙がない。まったく妥協点のない素晴らしいレンズでした。それでは、作品を紹介しつつオフィシャルブログのレビューをご覧ください。
一枚目の写真( 焦点距離:20mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/40秒 ISO感度:100)
慣れないスナップも撮ってみよう、なんて思ったのも、まさにこのレンズの軽さ、取り回しの良さゆえでした。レンズが軽いと、全てが軽快になります。持ち運びもそうですが、例えば猫は小さい生き物なので、僕ら人間が撮るときはかなり地面に這いつくばったり、逆に思いっきり背伸びして手を伸ばしたり、もはや曲芸みたいにして撮っています。重たいレンズだとその動作の一つひとつで体力とメンタルが削られていく。でも、私はこの猫をかっきり二時間撮影し、さらに沖縄では三日間、さっきの海辺や、街角のスナップ写真なんかを、撮りまくってきたわけです。
広角レンズなので人が映り込まないようにスナップを撮るにはやはり工夫が必要ですが、軽量・軽快な作りのために、チャンスがあったら逃さず撮れるわけです。このいかにも撮ってくれと言わんばかりの赤い壁の写真も、ちょうど柱で人が隠れているタイミングでシャッターを切りました。何気ない一瞬を逃さずに撮れるのも、このレンズの軽快さゆえです。
僕の地元、滋賀県からの一枚を。夏の荒ぶる雲と、秋を感じる薄い雲、そして少し色が落ち着き始めた山の緑が渾然一体となった瞬間を、色も階調も最高の状態で捉えてくれました。ただ、これ、撮影したのは山の上です。そんなに長い距離ではないにせよ、息が切れる程度には登らなきゃいけない。もし重たいレンズを背負っていたら、この夕焼けには間に合わなかったかもしれないと思います。
やはりレンズの軽さは大正義です。勿論、画質を犠牲にしていたら意味がないのですが、今回のレビューでタムロンの17-28mm F/2.8は、どの部分にも妥協がないレンズに仕上がっていることが伝わっていたらいいなと思いつつ、筆を置かせていただきます。
記事で紹介された製品
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17-28mm F/2.8 Di III RXD a046(Model )
17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046)は抜群の携帯性と高画質を両立させた、ミラーレス専用設計のソニーEマウント用大口径超広角ズームレンズです。クラス最小・最軽量を達成し、コンパクトで持ち運びしやすいため、街中や旅先の建造物から山岳の写真までさまざまな風景を気軽に撮影することができます。 特殊硝材LD (Low Dispersion:異常低分散)レンズやXLD (eXtra Low Dispersion)レンズを贅沢に使用し、色収差を大幅に抑制。コンパクトボディながら優れた光学性能を発揮します。さらに広角端17mmでの最短撮影距離は0.19mと、超広角ならではのパースペクティブを活かした近接撮影も可能です。 AF駆動には高速・精密なステッピングモーターユニットRXD (Rapid eXtra-silent stepping Drive)を搭載。加えて、簡易防滴構造や防汚コートを採用するなど、アウトドアシーンでも快適な撮影をサポートします。このレンズがフットワークを軽くさせ、あなたを新たな景色へと連れだします。