2018.02.20
写真家 HARUKIが新しくなったSP 24-70mm F2.8 G2を携えて秋の糸島半島をめぐる旅
写真家 HARUKIが新しくなったSP 24-70mm F2.8 G2を携えて秋の糸島半島をめぐる旅


福岡市の西側方向に位置する糸島市。郡部だったたくさんの小さな自治体が2010年に糸島半島全体が合併してひとつの市となり隣接する佐賀県までの海側エリアすべてが糸島市となったので今ではかなり広い地域です。
福岡市で暮らしていた学生時代、先輩の実家があることから昔何度か訪れたことがありましたが、当時は本当に長閑な田舎町でした。大学卒業後は20数年後の2009年に福岡市での個展開催の時に数日間お邪魔し、その時に糸島半島の写真を撮ってまわりました。今年8年ぶりに再訪して余りにも急速な変化をしていたのには驚きました。福岡の中心部まで小一時間というアクセスの良さや、海も山もある自然豊富な立地条件等から移住する人が増えていたところへ、東日本大震災を機に東京など関東からの家族移住者も増えました。
今では洒落た店が出来たりして、かつての風景もすっかり変わりつつありますが、自然も未だ残っている素敵なエリア。
新しくなったSP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2 (Model A032)を携え、2泊3日で秋の糸島半島を旅してきました。
一枚目の写真( 焦点距離:36mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/180秒 ISO感度:100 -0.5補正)
海岸線を走っているとアメリカのスクールバスが置物になっていた。ほんの数年前まではなかったモノが増えている。観光客や地元のサーファー相手に商売をする喫茶店などが数件並んでいる。
半島の先端では手作りの塩が観光客に人気らしい。いわゆる海水を撒いた塩田で作るのではなく、ここの塩の製法は立体的な塩田。束ねた竹で作った8mの高さから海水が伝って落ちる構造になっている。ここで買った塩プリンを夕陽を眺めながら食べるのが人気らしいが撮影に夢中で自分の分を買い忘れてしまった(笑)
海に面した半島というと漁業のイメージが強いが、実は昔から野菜農家が多くJAでは全国的にも競い合って優秀な野菜を作っていることで有名な野菜栽培地帯。米も獲れるので地元には酒蔵もある。
海ばかりではなく山もある糸島半島で、おすすめは?と地元の人に訊いたところ、雷山の中腹に建つ真言宗の仏教寺院である雷山千如寺大悲王院がパワースポットだときいたので参拝に行って来た。晩秋へと向かう紅葉や木々の中、お供えの花に日本らしさを感じたのは歳のせいなのか(笑)
海の洞窟など自然の力、柱状節理によって創られた島々の絶景スポットとして有名な国の天然記念物、芥屋の大門。そこを巡る周遊観光船や釣り船が停泊する小さな港の夕暮れ。釣果を乗せた自転車を押して家路へと向かう人たち。。
バス停の待合小屋に落ちていた農機具に登っていたのはキリギリス、、、だと思うが、もしかしたらウマオイかなぁ?? 子どもの頃にはいろんな種類の昆虫を捕ったりして遊んでいたことを思い出させてくれた。
港にネコは付き物である。駐車場にもたくさんのネコたちが日向ぼっこをしたり、毛繕いをしてのんびり寛いでいた。クルマの下を自分の陣地としている子ネコを見つけたのでローアングルでカメラごと入り込んでみたが、素早い動きで逃げようとしたのでこちらもすかさず後を追ってシャッターを切った。
漁港では牡蠣漁も有名で漁師さんたちが獲ってきた牡蠣を焼いて食べさせる牡蠣小屋が多いが、こうして魚を天日や風に晒して作る乾物も美味しそう。なによりも個人的にはまるで小さな鯉のぼりみたいでかわいいのである。
芥屋の海岸から見る玄界灘へと沈む夕焼けが空を茜色に染めていくグラデーションが美しい。風が強い日だったが寒さや時間を忘れていつまででも見ていて飽きないのが夕暮れ風景だ。

HARUKI HARUKI
広島市生まれ。大学卒業後、上京しフリーランスとしてポートレート撮影を中心に活動。「第35回朝日広告賞・表現技術賞」「100 Japanese Photographers」「パルコ期待される若手写真家展」等に選出、個展多数開催。近年は世界各国でのスナップショット撮影やエッセイも執筆。プリント作品は国内外の美術館などに収蔵。九州産業大学芸術学部・客員教授、長岡造形大学・非常勤講師、日本写真家協会正会員。
記事で紹介された製品
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SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2 a032(Model )
クラストップレベルの高画質を実現したSP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2(Model A032)は、最新の高画素カメラにも対応した新世代大口径標準ズームレンズです。特殊硝材を贅沢に使用することでこれまでにない色の再現性と描写性能を実現。ナノテクノロジーを駆使したタムロン独自のeBANDコーティングを採用することで、逆光での撮影時でも、ゴースト・フレアの発生を極限まで抑えられます。