2018.02.20
写真家 井上 六郎が超望遠ズームレンズSP 150-600mm G2で飛行機を撮る
写真家 井上 六郎が超望遠ズームレンズSP 150-600mm G2で飛行機を撮る


飛行機そのものにレンズを向ければ、望遠レンズが欲しくなるのがわかるだろう。それも400mmを超える超望遠レンズに。
先代の150-600mm(Model A011)から進化したこのSP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2(Model A022)は、AF応答速度、手ブレ補正のVC機構、操作性、そして描写力など、全般に渡る性能向上が謳われている。
A011から続く携行の良さは屋外での望遠撮影に大きく寄与し、何より手軽にそのレンズを付けたカメラを持ち出そうとするフットワークの軽さを手に入れられることが、最大の魅力だ。それに輪をかけて性能向上となれば、写真を撮ろうと外へ出ようとする気持ちは俄然高まる。
また今回のモデルチェンジとともに新しくテレコンバーターがラインナップに加わり、さらに望遠効果を求める場合に威力を発揮できることとなった。
天候、陽の状況、そして風の向き。飛行機の写真を撮る上で、常に影響を受ける環境に対して臨機応変に行動するには、自身はもちろん、撮影機材などを取り回し良くできるかが重要になる。
時にA022を付けたカメラ一台で飛行場の周りを歩いて一周、または飛行場から遥か離れて遠景に見える飛行機を狙うことも念頭に入れた機材選びが鍵となるのだ。
今回はこのA022を付けたフルサイズカメラ、APS-Cカメラ、1.4×テレコンバーター、2×テレコンバーターと4通りの写真を選んでみた。
一枚目の写真( 焦点距離:換算825mm相当 絞り:F/11 シャッタースピード:1/1250秒 ISO感度:100 APS-Cサイズカメラ)
春の便りを待つ羽田空港に、大陸からの長旅を終えようとする777型機が滑り込んでいく。
乾いた北風の吹く1月上旬。日の出を背景に羽田空港を駆け上がる767型機を約6Km離れて眺望する。
夏雲の湧出る9月初旬。東京湾へ向け羽田空港を駆け上がる777型機を展望エリアから見上げた。
西より風が吹いた1月中旬。積雲溜まる東京湾を横断しファイナルアプローチへ入った737型機。
羽田空港22滑走路へ進入中の777型機。運河の水面に反射する太陽光が機体下面に映し出された。
首都圏上空30000フィートを西へ。旅の途中、大陸間を横断する飛行機が頭上を越えていった。
日の入り20分前。羽田空港へ着陸進入する777型機。約20Km離れた対岸からレンズを向けた。
福岡空港34滑走路へ737型機のベースターン。雪雲の隙間からまもなく沈む陽を背に受けた。
寒風吹きすさむ夜の8時ごろ。大阪空港32L滑走路へ進入する787型機を千里川土手で待ち受けた。
福岡空港16滑走路から駆け上がる777型機。前哨灯がみぞれ交じりの冬雨を照らした。
十五夜の月が輝く冬夜。羽田空港から離陸上昇する787型機が通過する。

Rokuro Inoue 井上 六郎
1971年、東京生まれ。写真家アシスタントを経て、出版社のカメラマンとして自転車、モーターサイクルシーンなどに接する。後、出版社を退社しフリーランスに。マラソンなどスポーツイベントの公式カメラマンも務める。自転車レース、ツール・ド・フランスの写真集「マイヨ・ジョーヌ」を講談社から、航空機・ボーイング747型機の写真集「747 ジャンボジェット 最後の日々」を文林堂から上梓。日本写真家協会、日本スポーツプレス協会、国際スポーツプレス協会会員。
記事で紹介された製品
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SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2 a022(Model )
SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2 (Model A022)は高い評価を頂いてきたSP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD (Model A011)から、第2世代「G2」として、さらなる進化を遂げた超望遠ズームレンズです。光学性能の向上、AFの高速化、手ブレ補正効果の強化、防汚コートの採用、フレックスズームロック機構や別売の専用テレコンバーター開発など、撮影者が超望遠撮影時に求める要素を追求しています。
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