タムロン鉄道風景コンテスト 結果発表
「雪飛来」 村上 坂一 様54歳 (大阪府松原市) 冬の関ケ原付近を行く東海道新幹線の作品です。スプリンクラーの水がまかれているシーンを疾走していく姿を超望遠レンズを使用して巧みに捉えています。非常に臨場感があり、スピード感もあります。しかも非常にシャープに撮れています。これは鉄道写真の経験豊かな方による作品だと推察します。 |
「はりまや橋通過」 二木 信輔 様47歳 (岡山県津山市) コンテストで上位に入る写真は、雨が降って水煙にまかれたり、夕方などの悪条件の中で撮影されたものが多いのですが、この作品は快晴・順光線での写真で準大賞を獲得しました。風が素敵です。爽やかな風が吹いた、と感じられて、自分もこの橋のたもとに立ってみたいと思わせる、ある意味、良い緊張感のある作品です。また電車の配置場所も適切です。車体広告も目立ち過ぎず、しかし、黄色や青が配色されているので車輌が浮き立って見えて、プラスポイントになっています。 |
「夢中」 中西 克之 様66歳 (千葉県船橋市) この作品を見て、木村伊兵衛さんの作品を思い出しました。気軽に撮影した写真に庶民の生活がにじみ出ている…。カメラアングルも適度に低く、停留所の屋根をある程度隠しています。そのあたりが上手です。さらに光線の扱いも露出もよいです。木村伊兵衛さんと違うのはカラー作品であること。バラの花があり、鳥居も見え、若者も子供もいる。非常に賑やかです。フレッシュで、生活に力があり、そのような側面では木村さんを超えているのではないかという気もします。 |