「草原のサンゴ」 此下　勝士（広島県） デジタル作品が上位を占めるなか、銀塩へのこだわりを感じる作品です。赤い種をつけた植物が強烈な色彩で迫ってきます。素直に切り取ったことが活きており、表現力、描写力に長けた作品です。 ゼンザブロニカGS-1 ・ マクロゼンザノンPG110ミリ ・ C-PL ・ F22 ・ 1/4秒 ・ フジクロームベルビア50   「雨あがり」 武居　節子（岩手県） 葉の上にバッタがとまった瞬間をとらえた作品です。とても素直に表現されています。緑系統の色彩に統一したことで、爽やかさと美しさが出ていると感じました。 キヤノンEOS 7S ・ タムロンAF90mmマクロ ・ F2.8オート ・ スペリアヴィーナス400   「風貌」 小椋　俊道（滋賀県） 蓮の茎の一角をクローズアップしており、ポカーンとした表情を彷彿させる造形的な作品です。題材としては多い蓮ですが、この作品は背景を黒にしたことで顔が迫ってくるような印象があり、機転のきいた作品だと思います。 キヤノンEOS-1v ・ シグマAFマクロ180ミリ ・ F16オート ・ フジクロームベルビア100   「未知との遭遇？」 安野　文子（香川県） 偶然のチャンスを見事にとらえた作品です。中央に配された蛙と蜂の組み合わせだけでなく、蓮の形状や背景色など、様々な要素が上手くまとまった作品だと思います。 キヤノンEOS-1v ・ タムロンAF180mmマクロ ・ F8オート ・ スペリアヴィーナス400   「覗き窓」 酒井　邦雄（富山県） トンボが葉の穴から顔を出しているだけでなく、光をうけたトンボがシルエットとして葉に描き出されているという珍しい瞬間をとらえています。微妙なコントラストが全体的に上手くいった作品です。 キヤノンEOS 30D ・ EF100mmマクロ ・ F4オート ・ 三脚