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「未知との遭遇」
工藤 忠光 様(神奈川県横浜市)
タイムトンネルみたいな感じですね。この作品は、まさに未知との遭遇、奥行き感のある表現で、ずーっと奥に続くトンネルを蟻が奥に向かって歩いているような、そんな雰囲気が感じられる幻想的でメルヘンチックな表現に仕上がっています。彩りの変化が、手前に紫、奥にピンク、さらに奥に鮮やかな黄色。光が奥から差し込んで、後ろが輝いていてその光に蟻が向かっていっている。色の面白さと奥行き感の面白さを上手く生かして表現されていると思います。
カメラ:ペンタックス K-10Dレンズ:タムロン SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
「恵みのしずく」
伊東 修 様(東京都大田区)
蜂が滴を銜えてるという状態を横方向から捉えられています。たぶん葉っぱの上に乗っている状態だと思いますが。滴の中の映り込みまでシャープに描写されていて、その蜂の姿も非常に克明に表現されているところが非常に上手く、マクロ表現のテクニシャン、そんな印象を受けます。光の捉え方も上手いですね、逆光でお腹の透明感のある表情なども上手く生かして表現されています。
カメラ:ニコン D300Sレンズ:タムロン SP AF180mm F/3.5 Di LD[IF] MACRO
「花道」
清水 やす子 様(栃木県さくら市)
これは絶妙のシャッターチャンスです。天道虫が滴の上を歩いているなんて僕もあまり撮ったことはありませんし、面白いですね。映りこみもシャープに捉えられていて、後ろに咲いているのは水仙だと思いますが、滴の中の映りこみもシャープに捉えながら、天道虫もクリアに撮れているというところで、なかなか上手い表現をされていると思います。
カメラ:ソニー α350レンズ:ミノルタ マクロ 100mm
「バランス」
白山 貴浩 様(広島県広島市)
これはクモの糸に引っかかっているのではないかと思いますが、そこにタンポポの種が、朝露をつけているという状況。これはモチーフを見つけて、そこに着目しているという着眼点が素晴らしいなと思います。その中の映り込み、おそらく空が映っていると思いますが、それをシャープに見せようという、表現力も素晴らしいです。
カメラ:キヤノン EOS 7Dレンズ:タムロン SP AF90mm F/2.8 Di MACRO+クローズアップレンズ(INON UCL-165M67)