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レンズのカスタマイズ
対応するレンズで、ピント調整、フォーカスリミットやフルタイムマニュアルのカスタマイズ、VCの調整を行うことができます。調整、カスタマイズ可能な内容は対応レンズにより異なります。※詳しくは対応一覧をご覧ください。 対応一覧はこちら>>>
ピント調整 フォーカスリミットのカスタマイズ フルタイムマニュアルのカスタマイズ VCの調整 カスタマイズ情報の書込み カスタマイズ情報のファイルへの保存/読出し
1.ピント調整
撮影距離3領域、焦点距離最大8領域の最大24領域でピントの調整を任意に行なうことができます。
※対応レンズにより調整できる内容および範囲が異なります。
- ① カスタム設定パネル選択用タブから「ピント調整」タブをクリックします。
- ② ピントを調整したい領域のセルをクリックします。
- ③ -20~+20の範囲で数値を入力するか、スライダーをドラッグして調整値を変更します。(-側で前ピン方向、+側で後ピン方向に調整できます。)
【ご注意】
・同一焦点距離で撮影距離に極端な値を設定をすると(例:3領域にそれぞれ「-20、+20、-20」と設定する等)、オートフォーカス時にハンチング現象(オートフォーカスが定まらずに遠側と近側を行ったり来たりする現象)が発生する場合があります。
2.フォーカスリミットのカスタマイズ
フォーカスリミットスイッチがあるレンズでは、オートフォーカスでの駆動範囲を調整することができます。
- ① カスタム設定パネル選択用タブから「フォーカスリミット」タブをクリックします。
- ② 使用するモードを選択します。
- ③ 上側のスライダーバーで近側の制限位置、下側のスライダーバーで遠側の制限位置を設定します。
- ④ フォーカスリミットのスイッチが3点式の場合には、下側でスイッチの中間位置の設定をします。
<ヒント>
範囲制限と端制限は次のように動作します。
- ■範囲制限
- ■端制限
・オートフォーカス開始前のフォーカス位置が0.3m~0.4mにあった場合、 0.3m~0.4mの範囲でオートフォーカスをします。
・オートフォーカス開始前のフォーカス位置が0.4m~1mにあった場合、 0.4m~1mの範囲でオートフォーカスをします。
・オートフォーカス開始前のフォーカス位置が1m~∞にあった場合、 1m~∞の範囲でオートフォーカスをします。
【ご注意】
・動作範囲を極端に狭くすると正常に動作しない場合があります。
3.フルタイムマニュアルのカスタマイズ
フルタイムマニュアル機構を搭載しているレンズでは、機能の有効/無効の設定と、切り替えるためのフォーカスリングの回転量を調整できます。
- ① カスタム設定パネル選択用タブから「カスタム設定」タブをクリックします。
- ② フルタイムマニュアルの有効/無効を設定します。
- ③ フルタイムマニュアルを有効にした場合には3段階でフォーカスリングを回してからMFに切替わるまでの回転量を設定します。
4.VCの調整
VC(Vibration Compensation)手ブレ補正機構が搭載されているレンズでは、3種類からVCの動作モードを選択できます。
- ① カスタム設定パネル選択用タブから「カスタム設定」タブをクリックします。
- ② 3種類のモードから好みのモードのボタンをクリックします。
・標準
製品出荷時の設定で、ファインダー像の安定性と手ブレ補正効果とのバランスをとったモードです。・ファインダー優先
ファインダー像の安定性を優先させたモードです。・補正効果優先
安定した手ブレ補正効果が得られるモードです。
【ご注意】
・モードを補正効果優先にしても、CIPA補正段数が向上するものではありません。
・補正効果優先モードではファインダー像が若干不安定になる場合があります。
・焦点距離が短いレンズ等では、設定を変更しても効果が分かりにくい場合があります。
・SP150-600mm G2 (Model A022)、SP70-200mm G2 (Model A025) および100-400mm (Model A035)でご使用いただく場合、本体側VCスイッチのMODE 1のみカスタム設定が有効となります。
SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2 (Model A022)、SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD G2 (Model A025)の場合
MODE 1のカスタム設定は「標準」か「ファインダー優先」どちらかのみがご選択いただけます(「補正効果優先」は本体側VCスイッチのMODE 3でご使用いただけます)。
※TAP-in Utilityのバージョンを1.2.0以上でご使用ください
100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD (Model A035)の場合
MODE 1のカスタム設定は「標準」「ファインダー優先」および「補正効果優先」のいずれもご選択いただけます。
※TAP-in Utilityのバージョンを1.3.0以上でご使用ください
カスタマイズ情報の書込み
カスタマイズ設定が終了したら、接続中のレンズへカスタマイズ情報を書き込みます。
- ① 「レンズへ設定」ボタンをクリックします。
- ② ダイアログが表示され、「OK」をクリックするとレンズへカスタマイズ情報を書き込みます。
- ③ 初期設定に戻したい場合には「工場出荷状態に戻す」ボタンをクリックします。工場出荷時の設定に戻ります。(設定画面も工場出荷時の設定になります。)
【ご注意】
・カスタマイズ情報の書き込み中(LEDランプ点滅中)は、レンズの取り外しや「TAMRON TAP-in Console TM」をコンピュータから取り外したりしないでください。
カスタマイズ情報のファイルへの保存/読出し
カスタマイズ設定の情報はお使いのコンピュータへファイルとして保存することができます。また、保存したファイルを読み出しすることができます。
- ① 設定したカスタマイズ情報を保存する場合には「設定を保存…」ボタンをクリックします。「名前を付けて保存」のダイアログが表示されますので、保存するフォルダを選択してファイル名を入力して保存してください。
- ② 保存したカスタム情報のファイルを読み込む場合には「設定を開く…」ボタンをクリックします。「ファイルを開く」のダイアログが表示されますので、読み込むファイルを選択してファイルを開きます。
<ヒント>
・カスタマイズ情報をレンズへ書き込む前に、ファイルへ保存することをお勧めします。