タムロンが独自に開発したVC(Vibration Compensation)機構は、3つのスチールボールを介して、3つの駆動コイルが補正レンズを電磁的に駆動する「3コイル方式」を採用しています。ボールの転がり摩擦だけで補正レンズを支持することにより追従性が向上し、構造もシンプルなためレンズ自体のコンパクト化が可能となっています。また、手ブレを検知するセンサーには高精度なジャイロセンサーを採用し、「32ビット RISC CPU」と組み合わせ、快適な手ブレ補正効果を発揮します。
28-300mmDi VCは手振れ補正機構搭載とコンパクト化を両立するため、高倍率ズームのパイオニアとしてタムロンが蓄積してきた光学技術を結集しています。光学系には XR(高屈折率)ガラスの活用と、GM(ガラスモールド非球面)レンズ、複合非球面レンズ、さらに倍率色収差および軸上色収差を低減するLD(異常低分散)レンズ、AD(異常部分分散)レンズ等、多数の特殊硝材を採用。
デジタル一眼レフカメラの特性にも配慮したレンズとして、高解像、高コントラスト、平面性に優れた像面を実現し、さまざまな撮影シーンに対応できます。
35ミリ判フルサイズ一眼レフカメラ対応の高倍率ズームではトップクラスの最短撮影距離0.49mをズーム全域で実現しています。また、300mm側での最大撮影倍率も、最高クラスの1:3となります。
デジタル一眼レフカメラ特有の、ミラーボックス内の撮像素子の影響による内面反射に対処するため、レンズ面の反射を徹底的に抑えるマルチコートや、インターナル・サーフェイス・コーティング(レンズ貼り合わせ面へのコーティング)を積極的に採用しています。
各鏡筒部品の役割分担を見直し、小型化を実現しています。その結果、従来モデル「AF28-300mm(Model A061)」と比較してVC機構搭載ながら、長さで約17.8㎜・最大径で約5mmのサイズアップに抑えています。
携帯時の自重落下を防止する「ズームロック機構」を搭載しています。
クリアで抜けの良い描写性能を実現するため、画角外から射し込んでくる有害な光線を画面の四角いフレームに適した効果的な形状でカットする花形フードを、付属品として標準装備しています。
仕様 | |
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モデル名 | A20 |
焦点距離 | 28-300mm |
画角(対角画角) | 75°23'-8°15'(APS-Cサイズ相当) |
明るさ | F/3.5-6.3 |
レンズ構成 | 13群18枚 |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
最短撮影距離 | 0.49m (ズーム全域) |
最大撮影倍率 | 1:3(300mm時:最短撮影距離0.49m) |
長さ | 99mm* |
最大径 | φ78.1mm |
フィルター径 | φ67mm |
質量 | 555gg* |
最小絞り | F/22~F/40(28mm~300mm) |
標準付属品 | 花型フード |
対応マウント | キヤノン用/ニコン用 |
希望小売価格 | ¥80,000(税込¥84,000) |
発売時期 | 2007年 |
生産終了 | 2013年 |
* 長さ・質量は、ニコン用の数値です。仕様、外観、性能等はお断りなく変更される場合が有ります。